百田尚樹『日本国紀』批判したら「文庫出せなくなった」人に私も絡まれてたw




百田尚樹さんの『日本国紀』の話題。流石に落ち着いてきたなと思ったら、またまた騒がしくなくっていて、作家だけでなく、今度は出版社までも巻き込んでいるようです。

ネットでのニュース記事はこの騒動をこんな風に取りあげています。

作家・百田尚樹氏の著書『日本国紀』(幻冬舎)を批判したら、自著が出せなくなった――。作家の津原泰水(つはらやすみ)氏がツイッターでこんな訴えをしている。

同氏は幻冬舎から文庫本の出版を予定していたが、『日本国紀』の問題点を指摘したところ、出版が急遽取りやめになったとしている。一方、幻冬舎は取材に対して、「事実ではありません」と反論する。

J-CASTニュース:百田尚樹『日本国紀』批判したら「文庫出せなくなった」 作家が告発、幻冬舎「事実でない」

記事の全体にも目を通しても、双方や出版社のツイートなどを見ているとどうも主張の違いがありますね。

双方の言い分から感じたこと

ちなみに「日本国紀」に関しての私の感想は以下のとおり。

百田尚樹『日本国紀』は歴史の勉強嫌いにはいいかな? 私は期待し過ぎでした。うーむ…色々と世間は騒がしいようですが…
百田尚樹さんの『日本国紀』の肝は近現代史を読むことにある

さて、ニュース記事にあるように、双方言い分を出していますが、この記事に書かれていることに対しても、異論をツイートしているようです。

出版社である幻冬社側は「文庫化を一方的に中止したという津原氏のご主張は、事実ではありません」ということで、津原氏の出版中止の申し出であると言っていますが、それに対してこの作家さんはこんなツイートをしています。

出版社の担当者とのメールのやり取りのようですが、このメールを読む限りは出版社の言うような流れでは無いような気がします。

ただ、このメールの前に電話してるんですよね。そこでどんな話をしての流れなのかもあるし、この担当編集者が出版社と作家との板挟みになっている状況もあるのでは無いかとも思います。

幻冬舎の見城徹さんのツイート

私が気になったのは幻冬舎の見城徹さんのこの件についての関連ツイートです。

以下のように連続ツイートがありました。

どうあれ、幻冬舎は経済的なリスクを追っていると思うのですけどね。担当編集者も当初から思い入れを持って仕事をしていたようにも感じます。

ただなぁ…

仕事で無理を聴いてもらえる人は圧倒的な結果を出している人

最初のツイートを見ると感じるのですが、出版社側は最初は出版するつもりは無かった。でも、担当者の熱意で出版を認めた。なかなかの心意気だと思います。見城さんって熱い感じの人ですからね。そこまで言うならとことんやってみろって最初は言う人なのかなと感じます。これは『たった一人の熱狂』を読んでも感じたところです。

で、初版5000部、実売1000部って、出版の世界は詳しくは知りませんが、これって赤字じゃ無いですか? ビジネス書などの出版の話ですが、あるビジネス作家さんは重版がかかるのを目標に本を書いているとか。そういう作家さんは出版社としては使える作家としてあてになるというよう評価があるとか無いとか。これは確定してる訳では無いでしょうけど、出版社もビジネスですから、しっかりお金を生んでくれる作家さんを起用したいのも当然です。

で、この数字ですよね? 2冊目を営業局が反対していたというのも当然だと思うのですよ。文庫って利益も少ないんじゃ無いですか?出版社側も言論の場を確保するというような使命感で文庫を出してるというような側面もあるとかどこかで聞いた記憶もあります。ただ、本が出来上がってからは、出版社は売ることに力を注ぐという契約というか役割だそうなので、この実売数は営業努力不足というのもあるのかも知れません。ただ、売るためのどういうウリがあるのかという問題もあるでしょうけど。

ビジネス書と文芸書?は世界が違うかもしれませんが、この数字では出版社への貢献度なんて無いと思うのですがね。

そんな作家さんが、他の著者(ここでは百田さん)の出版の手法にいくら疑問があるからと言って、執拗に批判のできる立場なのでしょうかね?パクリがどうのこうのと炎上していたのは確かですが、これは考え方次第でどっちとも取れたりするので、この具体的なこと(歴史的な事実に関しての記述は著作権侵害は無いというような話題の適否)には触れませんが、あまりにも執拗すぎる批判ツイートだったので、こんな結果になったのでは無いでしょうかね。

仕事をしていて取引相手とか会社や上司に無理を聴いてもらえる人っては、圧倒的な結果を出している人だってのは、仕事のコツのような本を持ち出すまでもなく、当然のことですよね。社会とはそういうところありますよね。

私も以前勤めていたところで、「なんでここはこうなんだろうな?」「こうすればいいのに」と言った感じの不平、不満をブツブツ言いながら仕事をしていた若造時代がありましたが、まあ、たいした結果を出してない人間の話なんて聞く耳もたれませんよね。そんなこと言ってる暇があったら目の前の仕事を完璧にこなせってことでしょう。

まさにこのことじゃ無いですかね。作家の世界では価値観としては違うというものもあってはいいと思いますし、思想性や生き方、哲学のようなものもあるでしょう。でも、結局ビジネスベースも問われる話ですからね、利益を上げなければいけないのが会社ですから。

で、先ほどの初版部数、実売部数を見ると、そりゃ「何を言ってるの?」ってことにもなると思うのですけどね。

それに…

営業妨害じゃね?

普通に営業妨害に繋がっちゃうんじゃね? 

『日本国紀』は発売前から予約が殺到してかなりの部数を刷っていました。その後の重版も幻冬舎はかなりリスクを犯して増刷していたように思います。もちろん、無謀な数字を追っている訳では無いと思いますが、部数が増えているので、どれくらい追加すればいいのかは、本当に微妙な判断が伴うと思うんですよね。勢いがパタッと止まって売れなくなるかもしれませんし。そういえば、発売前から新聞広告もしていたと思います。

それに『日本国紀』は値段の割に紙の質や装丁なども手間をかけたものにしているはず。そうなると、利益を通常よりも削っていることにもなるでしょう。それくらい熱の入った出版をしている訳ですから、ビジネス的にも勝負をしていたのだと思います。

でも、執拗な批判を受けた。もちろん、歴史の本ですから、学者などや書評コーナーなどで批判を受けること自体は想定の範囲内でしょう。でも、これからまさに本を出そうと言う作家、しかも同じ出版社から本を出そうとする作家から執拗に批判されたとなると、一体何をしてくれてるんだ?ってことになるのは当然だと思います。大した実績も出版社に残して無いのに何様だよ!っても思われるでしょう。

批判もちょっとくらいなら文庫出せなくなるようなことにはならなかったのでは無いですかね? でも執拗にとなると、影響が多く出るのは当然。営業妨害って普通に思えてしまいますよ。私には批判というよりも誹謗中傷に見えますけどね。

執拗な批判の証拠(笑)

この執拗な批判って、これ見てもわかると思うんです。

なぜか私のところにもリプライして来るんですよ。わざわざ検索して批判リプライしてくるんですよ。このパターンって一番気持ち悪いと私は以前から言ってます。過去にもそんな記事書いたかな?

フォローなんかしてないし、こちらからリプライを送ったことも無い。で、この作家さんは誰もツイッターでフォローしていないので、タイムラインに流れてきたものを見てるのではなく、自分で検索していちいちリプしてるってことみたいです。

全くの無名の一般人に対して、しかも影響力も無い人間に対して、それに、バズってるツイートでも無い(RT数ゼロ)ものにリプライしてくるんですよ。

ちょっと気持ち悪く無いですか? 日付を見ると、例のやり取りがされたメールよりも後の日付。文庫化されなくなったということで、イライラしてたのでしょうかね? で、私とかに八つ当たり的なリプ?とか思いますよ。ツイッターって詳細に語らないから、リプライも私の意図を捉えていないんですよね。なんであんな歴史の本を百田さんが書かないといけないのか?誰もみんなが読める面白い通史を書かないじゃ無いか。というのが私の根底にあったのですけども。ま、そこまで掴める人はいないか。

だからこそ、無闇矢鱈のリプライって辞めるべきなんですよ。コミュニケーションが成り立ちませんから。

こういう人、面倒臭いので本気で議論せずに何回か適当に返しましたが、それでも面倒臭いリプ返してきてましたわ。ちょっとツイートを見直して見たら、面白く無いギャグをリプしてきたので、こちらも面白く無いリプで返してたのですが、ギャグにリプしなくていいよとか返してきてましたわ。だから最初にリプ送ってくんなって。反射的に「知らん人間が、いきなり送ってくんな」と罵声の連投を浴びせるツイートをしても良かったのですが、抑制してちょっと皮肉っぽく返しています。

ちょっと続きを振り返っておきましょうか。

このように私みたいにリプ送りつけられた人って、この時期たくさんいるんでしょうね。今回のニュースで、なんか見たことある名前だなと思ったんですよねぇ。

この無闇矢鱈のリプについて、ツイッター上では有本香さんのツイートにこの作家がリプしたことで、それに対して有本さんのフォロワーからたくさん津原氏にリプが飛んできたので、それにコピペで対応しているというものがありました。

このツイートとかでしょうね。

その部分はそのとおり。

でも、私に対してリプしてきた元々のツイートは単独ツイートです。有本さんや百田さんへのリプでもない。拡散もされていないし、津原氏への言及でも無いし、当然リプを送っている訳でも無い。なので、この言い分には当てはまりません。

それに、コピペでいちいち対応してるというのも執拗さと同等といっていいでしょう。気持ち悪い。まあ、一度、氏のツイートを覗いて見たらいい。あれほどまでに連投しているのも見たら、どう言う人なのははわかるでしょう。にしても、ツイート数多すぎて暇かと。個人的にはツイートが極端に多いのは、精神的な脆さの裏返しだと思っていますが、どうかな。ちょっとツイートは「やすみ」なさいとか思いますね。

ちなみにこういうのもありました。

元のツイート主の言葉が激し目ではあるのですが、これにわざわざ絡んできてます。これ、元ツイートの続きの流れを追うと、結構長くやり合ってるんですよ。作家って暇かと。

それにツイートの日付を見て貰えばわかるのですけど、この作家のいう上で触れた有本親衛隊云々の頃の出来事ではありません。2018年の11月ですよ。私の時よりも遥か前ですが、私の場合と同じように、いきなりリプで絡まれています。作家の名前もツイートに無し。検索で「日本国紀」の話題を探しまくって、批判に対する批判をしているツイートにリプしてるわけです。

一般の人もこの絡み方に怒ってるわけですよ。

先のツイートやこのツイートにあるスクショを見ればわかると思うのですが、この騒動になる遥か前から始まってたということで、もう気持ち悪いとしか言いようが無いでしょう、この流れ。

そういえば、関係無いですがこんなツイートがタイムラインに流れてきました。

確かに。

結論

双方言い分の食い違いがあるとは言え、それは何か起これば細かく互いに確認できることでしょうけど、営業妨害って言われても仕方ないと思いますよ。

あと、私も圧倒的な結果を残せる人間になって、自分の考えを聞いてもらえるような仕事ができる人間になりたいなぁ。

(追記)

(追記)

J-CASTニュースによると幻冬舎・見城社長「実売数晒し」の衝撃 「一線を越えた」「これはないよ」作家らは一斉反発と、見城さんのツイートに対して批判が沸き起こってるようです。確かにタブーなのでしょう。でも、反発している作家さんって、甘い世界に住んでるんだなぁ、と外野からは感じます。でも反対側は一体何をしたんだろうなぁ、とも思うんですけどね。そっちも、一線を超えてる風にしか見えませんが。それに実売部数は本当に出して無いのかなぁ。出版社同士の繋がりもあると思うんだけどなぁ。ビジネスだし、本音のところで何かあるとも思うけどなぁ。

まあ、自費出版でもして自分で手売りでもしなさい。Kindle出版でも使えば?

で、この反発を受けて、見城さんの反省ツイート。

こういうすぐに謝罪する姿勢は見習いたいものです。まあ、もう世間に知れ渡ってしまってるので、なんの変化も無いですけども。

そしてこの騒動の影響でしょう。『日本国紀』も文庫出せなくなったとか言ってる作家の文庫もAmazonの上位にランクイン。もはや茶番ですわ(笑)

出版社や他の作家を執拗にディスって炎上して売れない本が売れるってのは、作家の矜持としてどうなん? そもそもそういう出版にかかわる矜持のようなもので他の作家や出版社をディスっていたように思えるんだけどな。

(追記)

見城徹さん、ツイッターだけでなく、他のSNSやネット番組も終了するとのこと。このケジメの付け方は、凄いなと思う。この騒動に乗っかって、かつての『殉愛』での係争について謝罪しろだどうのこうのと見城さんのツイッターにリプ送ってる人が結構いるのを見たのだけど、あれは当事者の裁判で損害賠償の支払い命令の判決出てるんだし、それ以上どうこう外野が言う資格は無いと思うんだが。まあ、そんなこと無関係に批判の材料にしたいだけの人たちなのだろうけども。

にしてもさ、このテツさんのツイートのスクショ見たら、酷いツイートだと思うよ。

テツさんって人は一般人で、論理的に述べているのだが、酷い物言いで返している作家だと思うよ。

月刊『Hanada』編集長の花田紀凱さんも「幻冬舎見城徹社長が本の実売部数を公開して何が悪いのか。」と書いてますね。

津原氏のツイッターの『日本国紀』批判は批判というより罵詈雑言の類。しかもしつこく、繰り返して。そのうえ一般人のツイートに対してまで幻冬舎批判のリプライを。

全くその通り。私にもリプライ飛んで来てたことは上で触れた通り。

見城さんは謝罪したが、作家の方も謝罪すべきじゃないの?

文庫といえば、これ。ある意味で「日本国紀」よりも面白いかも。