フルマラソンの距離が42.195kmだと知ってる人は多いと思います。また、マラソンが歴史の中の出来事と関係があるのも多くの人が知っているでしょう。
そもそもマラソンはヨーロッパとアジアの対立から生まれたと言っていいようです。
ここではその歴史に触れながら、マラソンの由来を見て行きましょう。
マラソンの由来は欧亜の対立の話
マラソンは、古代ギリシアの歴史家ヘロドトスが残した『歴史』(ヒストリアイ)に記された話に由来します。
いわゆる「マラトンの戦い」です。
ペルシアがギリシヤに攻め込んだ戦争で、マラトンという場所で決戦があり、大軍であるペルシア軍に対しギリシアの都市同盟が勝利しました。
この結果をアテネから参加した兵士が一刻も早く故郷に伝えたいと走り続けて、アテネの城門にたどり着きギリシア軍の勝利を告げるとすぐに死んでしまったという話です。
これがマラソン競技の由来となります。
この戦い。大きな枠組みで見ると、ヨーロッパとアジアの戦いなんですね。
クーベルタンの提唱から始まった近代オリンピックも、実はこの戦いの構図から出発しています。
古代のギリシアは都市国家同士の戦争が絶えませんでしたが、オリンピックの時だけは戦争をやめて、各都市から代表を送り出して競技を競わせていました。近代においてヨーロッパも戦争が絶えませんでした。そこでヨーロッパをまとめるためにオリンピックを開催することにしたのがことの始まりです。
ここにマラソン競技も取り入れられるわけですが、「マラトンの戦い」を見ればマラソンはヨーロッパがアジアに勝ったことにちなんだ競技になります。ですから、戦争が多かったヨーロッパをまとめてアジアに対抗する必要性から始まった競技とも言えるのです。
オリンピックは平和の祭典と言われていますが、元々は世界平和のためとは言えない面もあったわけですね。
マラソンの距離が42.195kmになった理由
「マラトンの戦い」を記念してマラソンが始まった。その歴史的史実に基づいてフルマラソンの距離が42.195kmとなったと思っている人もいるのでは無いでしょうか。
実は、その距離は40kmよりも短かったというのが事実のようです。
フルマラソンの距離が42.195kmになったのは、第4回大会のロンドンオリンピックが最初と言われています。
マラソンのスタートを見たいというアレキサンドラ女王の発言により、スタート地点がウインザー城の庭の中になり、その後に正確に距離を測ったら42.195kmだったと言われています。ただし、この説には異論もあるようですが。
第8回大会以降、42.195kmがマラソンの正式な距離として行われていますが、それまでは結構いい加減な距離で行なっていたということですね。
ハマると止まらないマラソン
私の友人もマラソンを数年前に始めました。地域のフルマラソンにこれまで2度参加してどちらも完走。走るごとにタイムを上げているようです。また、県外のマラソン大会にも遠征するようになってしまいました。
マラソン、ハマる人は本当にハマるようですね。
人生の中でちょっとした挫折や困難を味わった人(健康的な問題や仕事の問題など)も自分の内面を鍛えるきっかけとしてマラソンを始めたりする人も多いようです。そこからなぜかハマって各地のマラソン大会に参加し、仲間をどんどん増やしているような方もたくさんいるようです。
フルマラソンでは足りないのか100kmを超えるウルトラマラソンに挑戦したりする人も多く、ダメージで足も痛そうですが達成感は半端ないものがあるでしょうね。
私は根気がないので、マラソンでゴールに届くイメージが湧きません。向いてないでしょうね。
よくマラソンを人生に喩える人がいますが、私には無理。あれはマラソンを完走したことがある人だからこそ喩えることができる話だと思いますよ。