春の七草は何と言われて、あなたはスラスラ言えますか?
「七草」という言葉くらいは聞いたことがある人がほとんどでしょうけど、7つ間違えずに言えるとなると怪しい人もいるのではないでしょうか。
乙武洋匡さんもこんなツイートをしていました。
40歳になっても、いまだ七草がスラスラ言えません。。。
— 乙武 洋匡 (@h_ototake) 2017年1月7日
日本人なら春の七草くらいさらっと言えるくらいでありたいですよね。
実は私も言えません。
いつくかは出てくるのですが、7つ全部となると頭を抱えてしまいます。
でも、こういった風習の覚え方があるのも日本の良いところ。日本らしい覚え方でサラッと言えるようにしましょう。
春の七草の覚え方
日本には和歌のように五・七・五・七・七のリズムでテンポよく口ずさむ覚え方がいろんなところに出てきます。
春の七草も例外ではありません。
春の七草はこのように覚えましょう。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、春の七草。
どうでしょう。
「春の七草」のところを「これぞ七草」と覚えたりもします。
七草粥の由来
七草粥は、本来は1月7日の「人日(じんじつ)」の日に行われる「人日の節句」の行事で、五節句のひとつです。
人日とは文字通り “人の日”という意味です。
中国の前漢の時代に、元日は鶏、2日は狗(犬)、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人の日として占いをたて、8日に穀を占って新年の運勢をみていたことに由来します。唐の時代には、人日の日に「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」という7種類の若菜を入れた汁物を食べて、無病息災を願うようになります。また、官吏昇進が1月7日となったことから、その日の朝に七種菜羹を食べ、立身出世を願うようになったと言います。
この風習が日本に伝わったのは奈良時代と言われています。
もともも年のはじめに若菜を摘んで食べることで生命力をいただく「若草摘み」という風習がありました。
また、七種類の穀物でお粥を作る「七種粥」の風習などもありました。
こういった日本土着の風習と大陸からの風習が結びつくことで「七草粥」に変化していきました。
今では単に無病息災くらいの意味でしか七草粥の意味は捉えられませんが、長い歴史があるのですね。
秋の七草の覚え方
春の七草ばかりをよく耳にしますが、秋の七草という言い方もあるのですね。
こちらも覚え方があります。
はぎ、ききょう、くず、ふじばかま、おみなえし、おばな、なでしこ、秋の七草。
どうでしょうか。春の七草、秋の七草、どちらも覚えられましたか?
でも、一度しっかり頭に入れないと覚えられないですね。