「浮気とは、こういうものでしょ?」誰もがパートナーの浮気について考える時、何か特定のイメージを持っているのではないでしょうか。
でも、ちょっとした勘違いをしていることがあります。
浮気とはどういうものか勝手にイメージしてしまって、誤解して理解している人もいるのではないですか?
そもそも男と女では浮気の意味が違います。男の浮気は性的衝動によることが多く、女の浮気は心の問題から発展してしまうことが多いそうです。
相手が浮気をしていても、していなくても、浮気について先入観を持っていると、問題が起きた時に望んでいない結果になってしまうことにもなりかねません。何も問題が起こっていないにもかかわらず、誤解から大きな騒動になってしまうこともあるのです。
浮気についての勘違い
ここでは、浮気に関して持っているイメージについて、勘違いしているのではないかと思われるポイントを述べていきましょう。
浮気は決まって男がするもの?
浮気は決まって男がするもの。というのは勘違い。
さすがに最近は芸能ニュースなどでも、女性タレントが夫がいない間に男を家に連れ込んだ話や妻子ある男性アーティストとの不倫が明らかになった人気女性タレントなどの話題が週刊誌を賑わせる時代です。
ですから男だけが浮気するわけではないということは十分わかっている人も多いででしょう。
でも、まだまだそんな認識を持っていない人も多いのでは無いでしょうか。週刊誌や芸能界での話、違う世界での話とイメージしている人もいるかもしれません。
男性の皆さん、奥様も浮気をする可能性はあるということなのですよ。女性の社会進出も一つの要因という分析もあるようです。奥様がパート先の従業員と浮気になるという話も実際に多いようです。
浮気は必ずバレるもの?
浮気は簡単にバレる。これも実は勘違いです。
よくパートナーが普段と動きや言動が違ったりすることで、浮気をしているのではないかと察知するという話はよくあります。こういう浮気の気配を察知するのは女性の方が上手いようです。女性の本能とでもいうものでしょうか。
でも、そんな浮気の気配を感じながらもなかなか疑いきれないというのが現実のようです。思い違いや勘違いをしているだけかも、と自分の気持ちを整理したいという勝手な思い込みのために、察知した浮気をスルーしてしまうのだそうです。
また、男性は本能的な勘が女性よりも劣っているようで、妻の浮気には気づきにくい。パートナーの浮気に血相を変えてしまうのが決まって男性なのです。男の甲斐性、浮気は男がするものという思い込みもあってか、妻の浮気に気が付かない男性は結構いるのだそうです。
こういった誤解によって浮気がバレることなく続いてしまうということはよくあるようです。
浮気しやすい性格がある?
もちろん、異性が大好きで大好きで浮気をしてしまうのも仕方ないという性格の人もいるにはいるでしょう。まさに浮気者です。
「自分の性格では浮気は絶対にありえない」と考えている人もいるでしょうが、浮気に絶対はありません。自分はどんな誘惑にも完全に抵抗できる理性を持っている、と思っている方が大きな勘違いなのです。
魔が差した、という話はよく聞くではないですか。
全くその気は無かった。ちょっとした火遊びのつもりだったに、いつの間にか浮気の深みにはまってしまう。そんな話は誰にでもありそうです。
環境が整ってしまえば誘惑には抵抗できず、浮気へ走ってしまう可能性は誰にでもある、と考えた方が無難ですね。
夫婦関係のマンネリが浮気の原因?
夫婦関係がマンネリ化すると、新しい刺激や欲望を求めて浮気へ走る。実際そういう話は多いのですが、実はマンネリが原因というわけでもありません。
マンネリ化しなくても浮気は起こります。
結婚してマンネリ化するほどの長い生活を一緒に続けていなくても浮気は起こるのです。一緒に暮らし始めて、お互いのことがよくわかるようになるなるにはどれくらいかかると感じますか? 生活がマンネリ化するほどの時間は必要ありませんよね。
このお互いがどんな人かを理解する頃が浮気しやすい時期でもあるようです。相手のことをよく知るということは、相手のつまらない部分が見えてくるということでもあります。「他の人の方がよかったのかな」などとパートナーについて思ったりするのもこの頃です。若い頃に遊んでいたような女癖の悪い男性も、この頃がそろそろ浮気に動き始めてしまう時期だったりします。
いちばん浮気が多い時期は結婚2年目くらいという調査もあるようです。マンネリは無関係ですね。
浮気相手となら今度は上手くやり直せるはず?
浮気が原因で離婚してしまう人もいるでしょう。その中には、浮気相手と再婚する人もいます。
「今度の相手のと夫婦関係は絶対に上手くいくに決まってる」と、浮気相手との新たな結婚生活に理想的な姿を思い描いている人もいるのではないでしょうか? その考え自体が、自分の思い込みの世界の酔ってしまっている状態なのです。
これは恋愛をしている時と同じ感覚の状態であるということです。恋人同士(愛人関係)と夫婦関係は全く違うもの。だからこそ浮気に走ってしまった状況は恋愛の感覚と似ているのです。
愛人関係(恋人同士)での生活が上手くいっているということと、夫婦関係での生活が上手くいくということは全く別物です。
浮気での愛人関係から夫婦になって上手くいくカップルもいないわけではありません。でも、また再び離婚してしまう人も多いということもお忘れてはいけませんね。
浮気とはいったい何なのか?
浮気とはどんなことをいうのでしょう?
辞書的な定義の説明をすれば、「浮気とは夫婦や恋人がいながら、別の異性に心が向いてしまう状況」ということでしょうね。
この表現だとそれほど問題があるようには思えませんが、実際には浮気する人、浮気された人がいて、浮気の相手や双方の家族まで巻き込んで、対応次第では修羅場へとなってしまうこともありますから簡単な話ではありません。
どうも浮気は男女で違う心理や目的があって起こってしまうもののようです。浮気の定義は男女で違うのです。
男の浮気とは
男の浮気とは当人がどんな理由を挙げようとも、その発端は性衝動です。意識するしないに関わらず、性的メリットが絡む体の関係を求めての浮気です。
これは生物としての男の本能でもあります。性衝動、性的メリットが目的であるので、浮気は文字通りの心が浮ついた状態。浮気を火遊びと表現されることもあるのも納得する面があります。二股、三股と多くの女性と関係を持ってしまう男性もいたりしますが、「どうしようもない男だから仕方ないな」と許されたりする人もいたりするものです。
だからといって、男性の浮気を肯定しているわけではありません。性衝動なら仕方のないことだから、男の浮気を強く批判してはいけないという話にはなりません。
さらに段階が進んでしまえば、解決困難な泥沼状態になってしまうような浮気問題に、男女の区別はありません。
女の浮気とは
女性は心の関係を求めての浮気に走ることが多い。女の浮気とは、男とは正反対なのです。
女性は恋人や夫との心の関係が離れてしまっているなら、他の男性と親密なコミュニケーションをとることで、すでに浮気状況になっていることもあります。女性が心の関係を求めて浮気に走るということは、言い換えればパートナーから心が離れたらもう浮気と言っていいのです。
ですから、女性の浮気は男のように必ずしも体の関係、性的メリットが目的になるわけではありません。
ですが、心の関係が親密になってしまえば、その浮気はそのうち体の関係まで進んでしまうのです。心の関係が絡んでいるだけに、浮気としての問題は大きいかもしれませんね。
浮気を取り巻く現状
コミュニケーションが重要になる女性にとって、現代の通信環境は男性以上に浮気のきっかけとなってしまう状況かもしれません。昔は家庭の電話や手紙などでは、家族がいるので気軽にやりとりをすることは難しい状況でした。
ここ数年は状況が一変しています。携帯電話、携帯メール、インターネットの出会い系サイトなどが問題となっていたのはつい最近までの話。その形態はどんどん変化しています。今ではFacebookやLINE、出会い系アプリなど、スマートフォンの普及とSNSで浮気につながる入り口がさらに身近なところにあるようになりました。
こういったSNSの特徴は、気軽に連絡先を交換できること、個人で通信を管理できることです。
ちょっとした出会いから簡単に親密なコミュニケーションをとることができる環境が整っているわけです。
その後どうなっていくのかは男女それぞれの浮気の傾向次第。それだけに、浮気がバレるのもスマートフォンやSNSから尻尾をつかまれて問題が明るみになるのも現代の浮気状況でもあります。
浮気をする理由
浮気なんてありえない?
いいえ、条件が整ってしまうだけで男女の関係は浮気に発展してしまうことは十分にありえます。
これは男性であろうと女性であろうと関係はありません。約5割の人が浮気の経験があるという話もあるほどです。
ただ、上でも述べたように男性と女性とでは浮気をする理由に違いがあるのも確かです。
人はなぜ浮気をしてしまうのでしょうか?
男性が浮気をする理由
男性が浮気をする理由には以下のようなものがあります。
- 肉体関係・性的メリットを求めた性衝動
- 妻に魅力を感じなくなった
- 妻とのセックス回数や趣味が合わなくなった
- 妻が家事や子育てで忙しくなった
- 妻以外の女性に誘われて断れなかった
- 妻がセックスに誘ってくれなくなった
- スリルと緊張感を生活の中に求めたくなった
- 妻を鬱陶しく感じるようになった
- 妻とのコミュニケーションをあまり取らなくなった
- 男の自尊心を保ちたくなった
女性が浮気をする理由
女性が浮気をする理由には以下のようなものがあります。
- 孤独を感じるようになった
- 夫とのコミュニケーションをあまり取らなくなった
- 自分が魅力的だと感じさせてもらえなくなった
- 夫から感謝されなくなった
- 夫がこちらを向いてくれなくなった
- 感情が乗らずベッドで盛り上がらない
- 平凡な日常生活から抜け出したくなった
- 仕事以外にも私生活を充実させたくなった
- 単調な生活が嫌になった
- 誘われたタイミングが良かった
男と女の浮気の違い
以上を見比べてみると、浮気をする理由には男と女とでは微妙な違いがあるのがわかると思います。
男はそもそも肉体関係を求めて浮気をするということが理由の大部分を占めています。
ところが女性はセックス以外のところに浮気の経験を求めているということに違いがあるのがわかります。女性は妻や母親としてではなく、女性として自分を見てもらいたいという気持ちが強いようです。日常生活で交わされる会話はいつも夫婦としての会話であり、親子としての会話であることがほとんどです。そんな状況に自分が女としては過小評価されているのではないかと感じてしまうのです。妻、親としてではなく、女として評価されたいというわけです。
そこで女性は、自分のパートナーに振り向いてもらいたいがために浮気に走ってしまうことになります。付き合い始めた頃の恋人関係のような感情的にも盛り上がるような状態に夫婦関係を戻したいあまりに浮気をしてしまい、そうすることでパートナーが再び自分を強く求めてくれることで女性としての自尊心満たしたいという心理が働いているようです。
少し奇妙な動きにも感じられますが、男性と女性では浮気をする理由にこのような大きな違いがあるようです。
まとめ
男は性的な欲望を満たすため、女は心を満たすため。これは男女の脳の働きやホルモンの違いにも理由があります。
だから浮気は仕方ない? いや、そういうことではありません。
こういう違いを理解しておくことが浮気問題を解決する上でも役に立つこともあるということです。