犬のしつけで困ること – 飛びつき、吠える、モノをかじる、おねだり




しっかり愛犬をしつけたとしても、やはり相手は犬です。人と同じようにはなかなか言うことを聞いてくれるようにはいきません。

自分だけのことならまだいいのですけどね。

他人を巻き込むようなトラブルになると本当に困りますから、しっかりしつけたいものです。

ここでは、犬のしつけで困ったこととその対処法についてまとめていきましょう。

犬の飛びつき防止しつけてトラブルを防ぐのも飼い主の役目

飼い犬が嬉しくて人に飛びついてしまうことはよくある光景ですが、飛びつかれてバランスを崩して転倒したりして相手が怪我をしてしまうこともよく聞かれます。そんなトラブルを防止するのも犬の飼い主の責任ですね。

大型犬は体重も重いし力も強いので、飛びついて相手を転倒させてしまう可能性はとても高いので、しっかりしつけて飛びつきを辞めさせる必要があります。

また、小型犬であっても、相手を転ばせたりするような危険性は低いですが、犬の嫌いな人にとってはやはり怖い思いをしますし、飛びついた相手の洋服を汚してしまうということもありますので、飛びつかないようにしっかり教えてあげる必要があります。

犬の飛びつき防止の練習方法

おやつを使って、犬の飛びつき防止をしつける方法をみていきましょう。

まず、犬をリードでしっかりと柱やドアノブなどに固定します。少し離れた位置からおやつを手に持って、ワンちゃんにおやつを見えるようにしながら近づいていきます。おそらくおやつに興味を示して飛びつくような仕草を見せるでしょう。もし、飛びついてきたらおやつをあげずにクルッと反対を向いて犬から離れます。

おやつに興味を示しても飛びつかないような雰囲気であれば、おやつを持った手を犬の頭の上の方に持っていって、犬が仰け反るような姿勢に誘導してあげます。そこで犬が自然とおすわりをする姿勢が取れたら、ご褒美としておやつを食べさせてあげます。これはおすわりをしつける方法と同じ要領ですね。

これを何度も繰り返して練習します。犬は飛びついたらおやつをもらえない。おすわりをすればおやつをもらえる。そう学習をさせていくことになります。

これを続けていくと、犬に近寄っていくとおすわりを自然とするようになります。最初はおやつを持って近づいて、おすわりができたらおやつをあげるというパターンを繰り返しましょう。

次は、おやつは手に持たずにポケットなどに入れておいて、何も手に持っていない状態で犬に近寄っていきます。そこで飛びついてきたら、何もせずに犬から離れます。再度近づいてみて犬がきちんと座れたら、おやつを取り出して食べさせてあげます。

できるようになっても、また飛びついてくるような仕草を見せたら、手におやつを持って最初と同じようにおすわりできるように誘導しましょう。なんどもなんども行きつ戻りつパターンを練習するということになります。

今度は、犬に近づいた時に手で自分の体をポンポンと叩いて音を鳴らすなどして犬に刺激を与えます。そこで飛びついてきたら、すぐに犬から離れます。

再度、犬に近づきますが、犬を落ち着かせるために、今度は何もせずに近づいて、おすわりができたらおやつを与えます。

これを何度か繰り返して、犬が落ちつているようなら、また自分の体をポンポンと叩くなどして犬に刺激を与えて飛びつくように誘導してみます。そこで飛びつかなかったら、ご褒美のおやつを与えましょう。これをなんども繰り返してトレーニングします。

これをやっていくことで、犬は人間が近づいてくると座るという動きを学習します。

ここまでできたら、最終的にはリードを外して犬を自由にした状態から、近づいてみましょう。座ればおやつをあげます。これを一人の人だけでなく、他の家族などいろんな人で練習してみるのがいいでしょう。

玄関の呼び鈴に犬が反応して吠えるのやめさせたい

犬を飼ってる人なら誰でも頷いてしまう悩みというと、お客さんが家にやって来て呼び鈴をピンポーン♪ と鳴らすと、それに反応してワンちゃんが吠えまくるということではないでしょうか。

これに頭を抱えている飼い主さんも多いでしょう。

犬が吠える理由は?

そもそも呼び鈴が鳴って犬が吠えてしまうには理由があります。

もともと犬は本能的に吠える性質があります。自分の縄張りを守るために吠えるわけです。自分の場所が侵害される恐れがあったり、自分たちが襲われる危険性を感じたり、そういった恐怖心から吠えるという性質があります。

このワンちゃんの持つ恐怖心を取り除いてあげるということが、吠えるのをやめさせるコツになります。

呼び鈴に反応して吠えるのを防ぐしつけ方

おやつを使って練習して行きますが、玄関で呼び鈴を鳴らす必要があるので誰か家族の人にも協力してもらいます。

呼び鈴が鳴ったら、すぐにおやつをワンちゃんにあげるようにします。こうすることで、呼び鈴が鳴ることとご褒美を犬が結びつけて考えるようになります。ピンポーンと鳴ったら恐怖心ではなく楽しいことがあると学習させるのです。誰でも知っていると思いますが、パブロフの犬の実験と同じ仕組みを使うわけですね。

この時、犬が吠えても構わずにおやつをあげます。ここではます犬の恐怖の感情を楽しい感情に変えてあげることが重要になるので、呼び鈴が鳴ったらおやつをあげるということに集中して、犬がこの時どんな行動を取るのかはとりあえずは気にしないでおきましょう。

そのうち、呼び鈴が鳴ることはおやつがもらえるので楽しいことだという認識が強くなって、犬の恐怖心が消えていきます。それによって吠えることがなくなるという理屈になります。呼び鈴を鳴らして、犬が吠えたとしてもすぐにおやつを与える。これを何度も繰り返して練習します。

次は、呼び鈴を鳴らすだけでなく、人にドアを開けて入ってもらいます。人が入って来ても犬が動揺することなく落ち着いていられるまで、なんども繰り返して呼び鈴が鳴った時におやつを与えます。

今度は、呼び鈴を鳴らして部屋の中に入ってくる人が、おやつを犬に与えてあげます。これを繰り返すことで、呼び鈴が鳴ることはおやつがもらえ、お客さんがくることもおやつがもらえて、犬にとっては怖い思いをすることは無いのだと理解して吠えることがなくなるということになります。

散歩で他の犬に吠えるのをやめさせるしつけ方は?

玄関にやってきた人に吠えるのをやめさせるには、犬の恐怖心を取り除いてやるのがしつけのコツでした。犬が吠えるという飼い主の悩みは、他にもありますよね。

犬を散歩に連れ出した時に他の犬と出会ったらどうなりますか?

他の犬を見るなりいきなり吠え始めて困るという経験を持つ飼い主さんはたくさんいるでしょう。

ここでは他の犬に吠えるのをやめさせるしつけ方をまとめてみます。

他の犬になぜ吠えるの?

散歩で出会った他の犬に吠えるのはなぜなのでしょう?それは玄関の呼び鈴が鳴って吠えるのと理由は同じで恐怖心です。怖いから吠えるんですね。

こちらの犬が吠えると、向こうの犬とその飼い主さんはどうするでしょう。おそらく喧嘩させないように逆方向に向かせたり、その場所を遠回りするようになるべく近づかないように誘導しようとするのがほとんどではないでしょうか。

すると、吠えている側の犬はどう感じるかというと、吠えることで相手が遠くに行って危険な敵を追っ払ったと理解してしまって、吠えることに価値を見出してしまうのです。ですから、余計に他の犬と出会うたびに吠えるようになってしまいます。

これを回避するために、吠え始めたら名前を呼んでおやつを見せて気をそらせて落ち着かせ、他の犬が通り過ぎたらおやつをあげて吠えなかったことを褒めてあげるという方法もあります。

ですが、おやつなんかに興味を示さずに、相手の犬に意識がいって全く吠えることをやめさせることができないなんてこともありますね。

吠えるのをやめさせるトレーニング

吠えるのをやめさせるしつけ方を練習していきましょう。

おやつとご飯をあげる時の食器を用意しましょう。犬におやつを見せて鼻に近づけて匂いを嗅がせたりして、「おやつがあるよ」ということを犬に認識させます。そのおやつを食器に入れていきます。その食器を食べられないように少し離れたところに置いて、犬を食器から距離をおきます。この時はリードをつけておきましょう。

犬と一緒におやつの入った食器に近づいて行きます。普通はそこで犬はおやつを食べようと食器に向かって行きます。その時はすかさずリードの持つ手の位置を首輪の近くまでズラせてしっかり持ち、犬の動きを止めておやつを食べられないようにします。

そして、犬の視界を遮るように犬の目の前に立ちはだかります。それからそのまま体を使って犬を逆方向に押し戻しておやつから遠ざけて行きます。

これをなんども繰り返して行きます。

犬がおやつを食べよう近づいて行ったら、「シュッ!」とか「ダメ!」とかいって、犬の前に立って通せんぼをして、また押し戻して行きます。

なんども繰り返してみましょう。犬が自分から食器のおやつを食べようとしなくなるまで練習です。おやつを食べようとしなかったら、飼い主さんの手からご褒美のおやつをあげましょう。

今度は、おやつの食器のそばを通過してみます。食べようとしたら「ダメ!」とか言って食べさせずに通過します。これを繰り返して、うまく食器のそばを通過できたら、飼い主の手からおやつをあげましょう。

おやつの食器でうまくできるようになったら、今度は実際の他の犬で練習です。他の犬の飼い主さんに協力してもらうなどしてもらえるといいですね。

他の犬とすれ違う時に、興味を示して吠えそうになったら、リードを短く持って「シュッ!」とかいいながら犬の前に立ちはだかり、押し戻して他の犬との距離をとります。

前に立つことで犬の視界を遮ることができ、押し戻すことで犬は何事だろうということで飼い主の顔を見るようになります。そうしたら押すのをやめて止まってあげます。

これをなんども繰り返してトレーニングします。

吠えなかったら飼い主さんの手からおやつをあげましょう。この練習をしていくことで、他の犬に会っても吠えずにいると飼い主からおやつをもらえると学習していくことになります。

散歩で他の犬に会うと、飼い主の方をみるようになるはずです。

家具をガリガリされて困る。犬の破壊癖の防止をしつけるには?

特に子犬の時期に悩まされるのが、あちこちかじられて家具などがボロボロになってしまうこと。

せっかくお部屋にお気に入りの立派な家具を置いていたのに、その角っこを犬がガリガリとやってしまって、「ああ、その家具高いのに〜」と泣きたくなる人もいますよね。

でも、かわいいから怒るにも怒れず。

この犬による家具の破壊癖を防止するにはどうしつけたらいいでしょう?

犬による破壊癖を防止したい理由

犬の破壊癖は家具の角やテーブルや椅子の脚などをガリガリと壊してしまうからやめさせたいのは当然ですよね。大切なものが壊されてしまうのを防ぎたいというのは当然わかります。

もう一つ重要なことは、家具ではなく犬のほうです。家具などを破壊するとその破片が出ます。その破片を間違って犬が誤飲してしまうこともあるので、こちらも防止する必要があります。

この誤飲は、家具だけでなくぬいぐるみなどのおもちゃを出しっ放しにしておくことでも発生の可能性があります。ぬいぐるみが壊れると中の綿などが出てしまいますが、それを飲み込んでしまって、下手をするとワンちゃんのお腹を切って取り出すという手術をしなくてはいけないこともあります。とても危険ですから、ぜひ防止しましょう。

おもちゃは出しっ放しにせずにこまめに片付けるとか、噛んでも大丈夫なおもちゃをで遊ばせるということも大切です。

犬による破壊癖を防止する方法

犬が家具などを噛まないようにするためのちょっとしたグッズがあります。

「ビターアップル」というもので、リンゴの苦味の成分を利用したスプレーです。これを犬が噛んではいけないところにシュッとスプレーしておくと、犬が噛まなくなるという仕組みです。これに含まれる成分は犬は苦手なようです。

 

ただし、それでも犬は知らずに家具を噛んでしまうこともありますから、単に家具にスプレーするだけではなく、犬の方にも嫌な匂いを教えてあげることが大切です。

まずティッシュペーパーを用意します。それをヒラヒラと子犬の前に落とすと、子犬は飛びついて口に咥えようと反応します。

そこで、そのティッシュペーパーにビターアップルを全体にしっかり吹き付けて、今度はこれを子犬の前に落としてみます。最初はこれを咥えようとしますが、嫌な匂いと味が犬の口の中に広がるので咥えるのを諦めます。この匂いを覚えてワンちゃんは噛んではいけないものと学習するわけです。

この味を覚えさせた上で、家具の噛んではいけない場所に1日に2回ほどビターアップルをスプレーしておきます。家具だけでなく、靴やスリッパなど噛まれたくないものにもスプレーしておくと良いですね。

ですが、犬は噛みたいという欲求があります。特に子犬は歯が生え変わったりした時に、口の中が痒くなるのか特にガリガリしたい欲求があるようです。

ですから、スプレーで噛んではいけない場所を作ると同時に、犬が噛んでも安全なおもちゃをしっかり与えて遊ばせることも重要。

また、こまめに不要なものは片付けることも大切です。

こうすることで破壊活動を防ぐことができるようになるでしょう。1歳を超えるくらいまではやってみるのがいいのではないでしょうか。

犬が人の食べ物をおねだりしてこないようにしつけるには?

あなたが食事をしている時、あなたのワンちゃんはどうしていますか?食べているものをおねだりしてテーブルの上に足をかけてきたり、膝の上によじ登ろうとしたりしてきませんか?

そういう仕草も犬のかわいらしさと言えばそうなのですが、例えば犬の入っていいレストランやドッグカフェなどでも、テーブルの上に犬が足をかけてくるのはやはり衛生上問題があります。

自分の家ならまだいいとは思いますが、いろんな人が利用する場所ですから気をつけたいところです。

人が食事をしている間、犬は床にふせて待っていられるようにしつけていれば、人の方も落ち着いて食事をとることができます。

ですから、犬におねだりをさせないようにしっかりトレーニングしておきたいですね。

食べ物をおねだりさせないトレーニング方法

いきなり外のお店で食事をしてしつけのトレーニングをするわけにはいかないので、まずは家の中で練習しましょう。食事は毎日することですから、家の中でしっかり練習できるということは当然ですよね。しっかりこの機会を生かしていきましょう。

食事の時間でもいいですし、何か食べたいものを用意した時に、合わせてワンちゃんの大好きなおやつも用意しておきます。人間の食べ物と犬のおやつですね。

このトレーニングには「ふせ・待て」のしつけができているのが前提となりますので、「ふせ・待てのしつけ方」も再度確認してください。

食事を用意した時にすぐにおやつを与えてしまうと、おねだりすることを覚えてしまうので、まずは犬に「ふせ」をさせます。「ふせ」ができたことでそこでおやつを与えます。ここで大切なのは人が食べるものを与えるのではなくて、犬のおやつを与えるということですね。

もしまた犬が立ち上がろうとしたら、すぐに「ふせ」をさせます。この「ふせ」ができている状態の時におやつをあげます。

最初はなんども与えていいです。立ち上がるような姿勢を見せたらすぐに「ふせ」をさせます。床の方におやつを持った手を使って誘導したりするのもいいですね。

犬がふせをして待っていられるようになったら、人間も自分の食べ物を口に運んで食べていきます。この時、ワンちゃんがしっかり待っていられたらおやつを与えます。立とうとしたら「ふせ」をさせておやつをあげます。

こうしていくことで、犬はふせをしないとおやつがもらえないと学習していきます。

繰り返してしつけていくと、犬は人間が食事をしている時に、自分でふせをするようになっていきます。そこでもおやつをしっかりあげましょう。こうしていくことで、日常でも食事の時はふせて待つようになります。

トレーニングの最初の頃はふせている間は頻繁におやつを与えていきますが、慣れてくれば時間を置いて自分が食事をしている合間におやつをあげます。

おねだりをしてきておやつを与えてしまうと、どんどんおねだりをすればいいと間違って学習してしまうので、ふせていたらご褒美がもらえるという学習をさせるようにしましょう。

まとめ

犬の困った行動をしつけるには、愛犬との生活を充実したものとするだけでなく、他と人との生活でトラブルを起こさないようにすることにもなります。

犬が人に飛びつかないようにしつけるには、トラブルの防止になるので飼い主として責任を持って訓練しましょう。犬には人が近づいてきたら飛びついたら何ももらえず、おすわりをすればご褒美がもらえると学習させるのがコツです。

来客の呼び鈴で犬が吠えないようにするには、犬が恐怖心を持たないということにすることがキモになります。呼び鈴や来客はテリトリーを犯されるのではなく、おやつをもらえる楽しい機会と犬に学習させるのが大切です。何度も繰り返して、長い期間をかけて練習してみましょう。

この他の犬に吠えるのをやめさせる練習は、犬だけでなく、人に飛びかかったりすることをやめさせることにも応用が効くはずです。このしつけは時間がかかると思いますが、しっかりトレーニングしましょう。

犬が噛んでモノを破壊するのを防止することはしつけとしても大切ですが、犬が破壊したものの破片を誤飲して健康を害さないためにもしっかり防止する必要があります。家具と愛犬をしっかり守ってあげましょう。犬が噛みたいという欲求も安全なおもちゃなどでしっかり満たせてあげることも大切です。

犬がおねだりしてくるので人間と一緒のものを犬にも一緒に食べさせたいという気持ちもわかりますが、おねだりでわがままな子にならないようにしっかりしつけておきたいですね。そのためにも、おねだりしてもご褒美はもらえない。でも、ふせをして待っていればおやつをもらえるとワンちゃんにしっかりしつけて学習させましょう。