犬のしつけの基本!おすわり、待て、ふせ




犬を飼っている人なら誰でも「おすわり」、「待て」、「ふせ」のしつけは教えているのではないでしょうか。

犬を飼ってない人でも近所で犬を見かけたら、ついつい「おすわり!」くらいの声をかけてしまいますよね。

それくらい「おすわり」「待て」は愛犬に教えることとしては当たり前で日常の言葉になっています。

犬の飼い主なら「おすわり」「待て」「ふせ」は当たり前?

ほとんどの犬の飼い主さんは、「おすわり」「待て」「ふせ」のしつけができていると自覚しているのではないでしょうか。

でもその飼い主さんの多くは、犬にご飯をあげる前に「おすわり」をさせて「待て」、そして「ふせ」なども合わせるなどしてから我慢させて、そしてやっと「よし」でご飯を食べさせるというパターンなのでは無いでしょうか。

もちろんこれも愛犬のしつけとしては大切なことです。

ただ、ご飯のときだけだと、犬との生活においてはちょっと物足りないと思いませんか?

犬との生活で実用的な「おすわり」「待て」「ふせ」

愛犬との生活をもっと充実したものにするには、実用的な「おすわり」「待て」「ふせ」が必要になってきます。

例えば、犬を散歩に連れていく時など、ドアを開けた瞬間に犬は喜んで外へ飛び出してしまうなんてことがあります。

こういった喜んでる愛犬の姿を見るのも楽しいですけど、外に誰かがいたり、道路に車やバイクが通っていたとしたらとても危険です。愛犬だけでなく人にも怪我をさせてしまうことにもなりかねません。

ですから、散歩に出かける時にドアの前で「待て」などをさせて一旦犬を落ち着かせて、外の安全を確認したり、リードをつけてしっかり留まっているのを確認してから散歩に出発するというしつけも必要になります。

他にもドアの鍵を閉める時におすわりをさせて待たせたり、信号待ちをしている時におすわりをさせて待たせておく。

あるいは、公園などで近所の人や仲の良い犬と出会った時など、すぐに遊びに行かせずに一度おすわりと待てなどをさせてから、こちらが指示することで行かせてあげるなど、もっと生活の中で実用的に「おすわり」「待て」「ふせ」を活用できるようにしたいですね。

こうすることが、結果的に犬との生活での安全を守り、飼い主としての責任を保つことになります。

おすわりのトレーニング法

ここでは、おやつを使ったおすわりのしつけ方をやってみましょう。

適量のおやつを指でつまんだら、犬の鼻先に持っていきます。

ワンちゃんは食べようと顔を近づけてきますが、その時に犬の頭の上の方におやつをつまんだ指を動かしていきます。

すると犬の視線は上を向くようになり、犬の姿勢はのけぞるような体制になって自然とお尻をついておすわりをした格好になります。

このおすわりをした形になってはじめておやつを与えるようにします。

まずはこのようにおやつで視線を誘導して、おすわりをした体制を取らせる練習をしましょう。

「おすわり」の言葉は、犬がまずこの姿勢ができるようになってから合わせて使うようにすればいいと思います。

待てのトレーニング法

こちらもおやつを使って「待て」のしつけをやって行きましょう。

まず、犬におすわりをさせます。

おやつを手のひらに乗せて犬の上の方からその手をおろしていきます。犬の鼻先から50センチくらいのところでこの動作をします。

犬の目線におやつが入ると、犬はおすわりを忘れておやつを食べに来ようと動き出すと思いますが、その時はすかさず手のひらをさっと上の方に持って行って食べさせないようにします。

その時に「ダメ!」とか「あっ!」とか「まだ!」とかなんでもいいので声を出して手を上に持っていきます。

犬を落ち着かせて、おすわりができてなければまたおすわりをさせて、またゆっくりとおやつを乗せた手のひらを犬の目線までゆっくりおろしていきます。

これを何度も繰り返して、犬がおやつを食べに来なくなったらこちらの手を犬の口元まで持って行っておやつを食べさせてあげます。

ここでは、あくまでも犬に「よし」で食べに来させるのではなく、こちらからおやつを口元に持って行ってあげるのがポイントです。犬には動いたらおやつがもらえなく、待っていたらおやつがもらえるということを学ばせましょう。

次はおやつを持った手を上からおろした時に、床の上におやつを置いてみます。

そこで犬が食べに来なかったら、おやつを拾って犬の口元に持っていて食べさせてあげます。

もし犬が自分から床に置いたおやつを食べようと動いたら、すかさずおやつを取って上の方に持ち上げて食べさせないようにしましょう。

これができるようになったら、今度は、床の上におやつを手で置くのではなく、ポンと落としてみます。

床に転がったものは犬は興味を持って動きだすと思います。そこでもすかさずおやつを拾って食べられないようにします。つまむのも大変だと思うので手のひらで覆いかぶせてもいいですね。

これを何度も繰り返しましょう。おやつが転がっても犬がジッと動かないでいられるようになったら、おやつを拾って口元まで持って行って食べさせてあげます。

さらには、おやつを床に置いたら、今度は犬の周りを歩いてみたり、徐々に小走りや手のひらを叩いて刺激を大きくしたりしてみましょう。

ちょっとおやつを食べさせないようにするには大変ですが、これを繰り返すことで犬が動じないて待っていられるというしつけができるようになります。

待って入られたらおやつを手に取って口元に持っていきます。このあたりでは「待て」の声も合わせてやって行きましょう。

ここでは、おやつでしつけの方法をやってきましたが、犬の好きなおもちゃなどでも同じようにすることができます。待つことができればおもちゃを与えて遊ばせます。

愛犬に「ふせ」「待て」ができると?

おすわり、まて、の次は「待て」ですね。「ふせ」と合わせて「待て」ができるようにさせたい。

「ふせ・待て」のしつけは、10分とか30分とか場合によっては1時間以上とか犬をじっと待たせておくしつけになります。この「ふせ・待て」ができると「おすわり・待て」とは違って犬と一緒にいるときの生活に幅ができます。

例えば飼い主が食事をしている時や、ドッグカフェなどで他の飼い主さんと交流している時などに、足元で「ふせ」をさせて「待っていさせる」ことができると、愛犬が余計な動きをすることに気を回さなくてもすみますよね。

飼い主が用事がある時に、犬がじっと大人しく待っていてくれるととても助かるはずです。

また、犬が「ふせ」をする姿勢は、動物行動学の研究によると服従の姿となるそうです。

ですからそのふせの姿勢をしつけることで、飼い主への服従の考えが養われると言われていて、ワンちゃんが自分の言うことを聞いてくれるようになるという考えがあるようです。

ですから1週間に数回、10分とか15分、「ふせ・待て」をさせるトレーニングをするのが良いとも言われています。

ふせのトレーニング法

ふせのトレーニングもおやつを使ってやってみましょう。

「おすわり」のトレーニングでは結構簡単におやつを使った誘導で犬は姿勢を作ってくれますが、ふせの姿勢は1回ではなかなかできないと思います。段階を追って徐々にふせの姿勢まで誘導していくことになります。

まずは犬の顔の前でおやつを見せます。すると犬は食べたそうな素ぶりをしますが、おやつを持った手をちょっとだけ犬が下を向くくらいのところに持っていっておやつをあげることにします。

ここで大切なのは、犬が下を向くことでおやつをもらえると教え込むことです。これを何度も練習して、犬が下を向くように誘導していきます。

この下を向かせるようにおやつを持った手で誘導することを、何度も練習しながら少しづつ床の方におろしていきます。

手が床の方に近くなるに連れて、犬も自然とふせの姿勢になっておやつを食べるようになります。

ふせをする姿勢を取るようになったら、今度は何度もおやつをあげてふせの姿勢にさせるのではなく、一回で鼻先からゆっくりと床の方におやつを持った手を運んでふせの姿勢をさせておやつをあげます。

ふせからの「待て」のトレーニング法

「ふせ」ができるようになったら、「おすわり・待て」のトレーニングの時と同じように、ふせをした犬の目の前の床におやつを置きます。

この時、勝手に食べに立って行かないように、犬の背中を手のひらで軽く抑えておきます。

さらに、手のひらで軽く犬を抑えて「待て」と言いながら、犬の周りを歩いて刺激を与えます。

犬が立とうとしたら背中を抑えている手に少し力を入れてふせをキープさせ、立ってはいけないということを教えます。

じっと待つことができていたら、床に置いたおやつを手にとって、犬の口元に持っていってご褒美に食べさせてあげます。

慣れてきたら、背中を抑えている手を使わずに、犬の周りをあるいてみたり、少し小走りに回ってみたり、時には犬をまたいでみたり、足音を立てて回ってみたりして、いろんな刺激を犬に与えてトレーニングします。

じっと待てるようになったら、今度はおやつを床に置かずに「待て」の姿勢をさせて、周りを回って軽い刺激でも待てたらおやつを与えます。これも徐々に刺激を強くして待たせる練習をします。

待てができるようになったら、「終わったよ、もう待たなくていいよ」という合図で「待て」の終了を教えてあげましょう。ポンポンと軽く叩いてやったり、「立て」とか「よし」とかなんでもいいと思います。

自然に終わったことをわからせてあげましょう。

まとめ

犬のしつけは、ご飯の時の「おすわり」「待て」で終わらずに、生活のあらゆるところで「おすわり」「待て」をできるようにしましょう。犬の安全と責任を持った飼い主としての生活ができるので、しっかり覚えさせましょう。

「おすわり・待て」ができたら、その延長にあるのは「ふせ・待て」でしょう。ふせ・待てができると愛犬との生活にとても幅が広がります。

「おすわり・待て」は、ほんの短い時間を待機させておくしつけですよね。ご飯を食べさせる前に飛びかかってきていきなり食べるようなことをさせないとか、散歩に行く時にリードをつける際に少しだけじっとさせて置く時などや、一旦歩くのをやめさせる時など、30秒とか1分とかの少しの間だけ待たせておくしつけですが、「ふせ・待て」は性質が異なります。

「ふせ・待て」のしつけトレーニングは「おすわり・待て」と同じ要領でできますが、少し難しくなるので、小さなステップを踏むように徐々に段階を進むようにしつけていくのが大切です。

しっかり犬が言うことを聞いてくれるようにぜひ「ふせ・待て」の練習をして、愛犬との生活の幅を広げましょう。