検察庁法改正案について今やることか?と批判する意見もあるが…




検察庁法改正案に反対します。

そんな意見、というかハッシュタグのツイートが大量にあって、話題になりました。国会でも政府批判のネタにされていました。

テクニカル的にはスパム要素がほとんどだったようですが…

どうあれ、賛成側の意見にも反対側の意見にもすっきりしないものがありますね。

そもそも検察人事とは関係無い?

法案の内容的には、大した話では無いそうだ。要するに年金の支給年齢の引き揚げの流れに合わせて、公務員の定年を上げる流れの法案で、検察は特殊な扱いをされている面があるが、この定年に関しては合わせてもいいだろうという考えのようです。

その点に関しては、そうなっても仕方ないだろうなと感じます。

この法案への批判騒動は、検察人事において黒川氏への個人人事へ絡めての騒動だったわけですが、この黒川人事に合わせたこじつけ法案だという理由が騒動の理屈だそうです。

でも、法案の施行時には黒川氏は退職している時期の話だそうなので、やぱりちょっと頓珍漢な批判だったのだなとも思います。

今、議論すべき法案か?

ということで、今回の騒動は的外れな批判であるというのが表面的には成り立つ感じがします。

ただし、黒川人事自体は、やはり問題ではないかと倉山満氏とジャーナリストの山村義明氏が述べていました。これについては、おそらくどのマスコミよりも早く、しかも最も深堀りしたコメントをYouTubeで以前発信していました。

この二人の意見とは全く違う内容の報道もジャーナリストによりなされていました。

簡単に述べると、官邸が検察人事に不当に介入しているという話と、逆に検察側が勝手な行動をしているという話のようです。ちょっと単純化してますけど。そのあたりはYouTubeなどで検索してもらえばと思います。

どっちが正しいのかさっぱりわかりません。もはや、どちら側からも都合のいい情報が流されていると言ってもいいのかもしれませんね。

まあ、人事の裏側って恣意的なものはあって当然とは思いますけどね。表向きは公平中立ってことではあるとしても。

ただ、倉山氏は、「今、この法案は議論すべきことか」ということを最近主張していました。コロナ騒動の中で、今優先すべきことがあるだろうということだと思います。

確かにその通り。コロナの収束をどうするか、大きな影響を受けている経済をどうするか。それを真っ先に議論する必要があるのは当然ですね。

でも、議論してもいいのでは?

ただし、この「今すべき議論か」という話も、正直なところ「そこまでいうことでも無いかな」という感想も持っています。

コロナ対策を優先する中でも、別に議論していいのではないかとも思います。なぜなら、行政ってこういう大変な時期でも、同時並行的に通常の業務も進んでいるからです。コロナについて議論する場は別にあるでしょうから、どちらもしっかり議論すればいいと思います。

まあ、ごもっともな話でもありますけどね。

黒川人事の問題は、それ自体をしっかり議論しなきゃいけないとも思いますが、でも、よく考えたらこれもコロナ騒動の中で優先すべきことなのかとも思えてきて、なんだか問題への批判が戻ってきてるような感じもします。

まあ、どうあれ、コロナ対策はキチンとやって結果をさっさと出すべきことですけどね。

裏の事情がわからない限り、なんかどうでもいい騒動に感じてます。