YouTuberのKAZUYAくんが投稿した動画が、ちょっとした話題になっています。
というのも、自民党の国会議員である青山繁晴さんの発言について「ちょっとこれは何?」と思うようなことがあることに対して、素直に批判的な意見を述べた動画だったので、政治的に保守的な人たちを中心に、賛否が沸き起こっているような状態となっています。
青山さんは、日本の為にいろんなことを一生懸命やっていると思います。評価すべきところも多いですし、自分の知らなかったことなどに触れる機会も多くあって、概ね勉強になるような話が多いと思います。
でも、私自身「なんか青山ワールドみたいなところもあるなぁ」と感じることもあって、時々話半分で聴いたりした方がいいなとか、「この話は深く考えずにスルーした方がいいな」などと思うことも何度かありました。
私個人としてそんなに気にしておらず、自分の中で取捨選択すればいいと思っていたのですが、KAZUYAくんは今後の影響も考えてか、問題提起も込めて批判動画を公開したのでしょうね。
批判覚悟で言いたいことがあります by KAZUYA
さてどんな動画だったのか。
それはまず、KAZUYA channelの該当の動画を見ていただくに限りますね。
タイトルは「批判覚悟で言いたいことがあります」とあり、サムネイルにも「あえて言いたい」の文字。
どんな内容なのか気になりますが、見た人はどう思ったでしょうか?
冒頭でKAZUYAくんが述べているように、話をちょっと盛ってしまうのは、誰にでも時によってあるかもしれないが、信じられないような話ばかりになると、その他の話の信憑性が疑われてしまうかもしれません。
そうなると、せっかく支持してくれている人の中にも、「もういいか、この人」と思って離れて行ってしまうことにもなりかねません。
事例は違うかもしれませんが、日本の韓国疲れ、米国の韓国疲れなんかも似たような構造かもしれませんよね。特に何も思っていなかった層が、そっぽを向きだすって感じでしょうか。
流し見していた私の勘違い – ある意味危ない
実はこの動画、私は最初は勘違いしていたのです。
所詮、YouTubeの動画です。適当にみることだってよくあります。今回のKAZUYAくんの動画も、最初は再生しただけで特に真剣には聴いてなかったんです。
で、冒頭でこんな話をKAZUYAくんは事例として出したわけです。
- 腕から金粉が出る
- 60歳過ぎても100メートル12.4秒
- 生まれてすぐタライに立った
- がんが消える
- パソコン4台で別々の原稿をやりつつ映画を2本流しながら音楽を聞く
- 質問1000件を暗記
これを、自民党所属の国会議員が発言しているとKAZUYAくんは直接名前はあげませんでしたが指摘したのです。
ここで私は、とても恐ろしい感覚になりました。
私は最初、何も考えずにボケーっと見てたのです。
腕から金粉に始まり、がんが消えるって話あたりまで耳にして私が思ったことどういうことか。
「今日のKAZUYAくんは怪しい新興宗教の話題でもしてるのかな? あ、政治系YouTuberでもあるから、北朝鮮指導者のカリスマ性を讃えるエピソードみたいなネタなのかな?」
こう私は一瞬感じたのです。だからどっかから批判かくる覚悟ってことなのかなと思っていました。
でも、自民党国会議員の発言。パソコン4台や質問暗記の話で誰の発言なのかピンときました。
私が勘違いした部分って、まさにカルトが言ってるようなことと同じですよね。一歩間違えば、本当に信頼を失ってしまうような話です。
まとめて述べたからそう感じた面もあるでしょうけど、あらためてこれは問題だと思いました。
わかっている人はいいのだが…
普段、取捨選択しながら見ているので、「ああ、なんか大げさな部分に感じるところはあるな」と思うことはありましたが、必要な部分だけ理解しようとしていました。そういう受け取り方をしている人がおそらくは支持者のほどんどだと思います。
ただ、無党派的な人が聴いたら、ちょっと危ないなと思う人も多いと思いますし、ファンの中でも「ここは嫌な部分かな」と思いながら話をきいている人もいるはずです。この層は、何か閾値を超えたら、スーッと引いてしまうことだってあるでしょう。
国会議員だからこそ、与党自民党の議員だからこそ、そして日本をしっかりした国にしたいと思っている人だからこそ、KAZUYAくんは「この点だけはなんとかして欲しい」と思っての動画公開だったのだと思います。
そういう人なんだよな、とわかっている人はいいのですが、やはり知らない人は不気味に思うでしょう。それに知らない人こそ、支持を広げて行かないといけないものでしょうしね。
普通の人ならこういう言い方かな?
先ほどの不可思議な話。誰でも、おそらく盛ったり、大げさに話したりしたことはあるはずで、ちょっと行き過ぎかなと思うようなことは、抑えて話をしたりするものです。
上での事例は、普通の人ならこういう言い方になったりするのかな?
- 腕が粉を吹いてた。汗の塩かな?体調が変なのかな?
- 60歳過ぎても足の速さには自信があります。
- 赤ちゃんの頃、結構足腰が強かったみたい。
- (いらぬ前提は話さずに)抵抗力がついたのかガンが治った。
- いろんな原稿を書くとき、BGMがわりに映画とか音楽を流してテンションあげてます。
- 質問には一応全部目を通しています。
こんな感じじゃないですかね。
(追記)
どうも、この一連の内容はかなり動画の内容を意図的に切り取られた部分があり、本来の内容とは変わってしまっていると指摘している人がいます。確認するとどうもそのようで、KAZUYAくんの勇み足な感じは否めません。
変な支持者? 偏った人? 意味を理解できない人?
「あえて」と言って公開したKAZUYAくんのところに、賛否両論がもちろんあったようです。
KAZUYAくんのその後の反応を見ると、それなりに問題提起の意味はあったかなという感じでしょうか。理解を示している人が多いようです。
でもいるんですよね、変な人が。
直接言えとか。保守分断する気かとか。そこはスルーすべきところだとか。さらにおかしなのは、作家の百田尚樹さんやジャーナリストの有本香さんに対して「裏で手引きするな」とかいうクソリプを送っている人。これは筋違いも甚だしい。子供同士でやるならまだしも。
問題はそこじゃないですからね。そこを問題にしたいわけじゃないでしょうし。
確かにもったいない
青山さんの言動を以前からウォッチしている人でぼやきくっきりさんって人がいますが、この人の反応が一番いいのではないですかね。
ぼやきくっくり更新
【大阪W選・新元号など(項目のみ)…青山繁晴「虎ノ門ニュース」(付:KAZUYAさんの動画)】https://t.co/jNGkNflQSQ
確かに「話を盛ってるな」と感じることは時々あります。それで結果的に青山さんの言葉が届かなくなってしまったら、こんなもったいないことはありません。 pic.twitter.com/3z2oyCYkiF— くっくり@六四天安門事件 (@boyakuri) 2019年4月8日
確かにもったいないです。
青山さんの話、硫黄島の話とか私も「ああ、そういうことか」と思うようなことがありましたし、日本の誇りや文化を守ることって、ひょっとしたら自分に自信を失っているような人にとってちょっとした防波堤になったりすることがあるよな、と個人的に感じることもあったり、為になることはたくさんあります。私自身の過去の失敗などを振り返ると、日本の伝統や文化に誇りを持っていたら、「あそこでの心持ちが違っていたかもな」と思うこともあったりするんですよね。
もちろん、是々非々のところもあって、その考えはどうかな?と思ったり、前と言ってることが違うなと思ったりすることもあります。それは一貫していないということではなくて、新たに勉強し直してアップデートされてるということもあったりするので、慎重に読み解かないといけませんが。
盲目的にならず、青山さん自身も、今回のおかしいと思われた指摘などについて耳にしたとしたならば、誹謗中傷目的ではないのであればしっかり受け止める人でしょう。それこそ違う意見の人と仲のいいことが多いと彼自身も言ってますから問題なんてないでしょう。真剣なことならば、色々と意見を交わせばいいでしょう。それこそ、聖徳太子の十七条憲法「和を以て貴しと為し」、明治天皇の五箇条の御誓文「上下心を一にして、さかんに経綸を行うべし」という日本の大切な精神だと思いますよ。
確かに単なる面白いおじさんとか、よく怒鳴るおじさんってだけの話ならいいのですが、国会議員ですからね。失言とかとは違う感じのことなので、気をつけていただいてもいいと思います。それに、ネット番組ではそういう要らぬ話の時間を、もっと解説とかに使って欲しいってのもありますからね。
ただ、本当に何も考えずにKAZUYAくんの動画を見てて、「カルト教団や半島の独裁者の話?」って勘違いしたことには自分でもこの重なりに不気味さを感じました。この問題、気をつけたいところですよ。敵に隙を与えない為にも。
追記
(追記:2019年4月16日)
KAZUYAくんの動画投稿からもう1週間以上経過しています。
そろそろ落ち着いてもいいんじゃないかと思うのですが、KAZUYAくんにツイッターでまだリプ送って苦言的なものを言ってる人がいるんですね。
それこそ、「批判はおかしいよ」って指摘するその姿勢がリプする人本人にも向けられるべきことじゃ無いのかな?
てかいつまでこだわってるんだよ。ウジウジと気持ち悪い。なんて思えてもきます。後ろ向きすぎるわ。
(追記:2019年4月28日)
まだ、ごちゃごちゃ言ってる人いるんだよなぁ。KAZUYAくんだけでなく、百田尚樹さんや有本香さんに対して(百田さんへのリプの中でですが)、「人格攻撃をした!」とか批判リプしてるんですわ。でも、そのリプを送っている人も「性格が腐ってる」とかツイートしてる訳で。
人格攻撃をするな!という人は結構人格攻撃をするんだな…
ここまで長引くと、青山支持者が気持ち悪くなってきますわ。いつまでグダグタやってるんだよ。日本の為に全然なってないわ。
更に追記:アカン。評価してたことを撤回ですわ
(追記:2019年5月10日)
最近のKAZUYAくんのツイッターを見てると、ちょっともう評価できませんわ。最初の問題提議はまあよかったとは思う。それは上で私も感じた通り。でも、なんか最近の論の進め方はロジックがさっぱりわからんです。なのでタイトルをちょっと変えました。
依拠しているのかわかりませんが、ジャーナリストの水間さんと一緒に動画をやったりしていて、もうすでにネットで公開もしている皇室の系図に関わる話に対して、先の悠仁さまの事件に絡めてその危険性からクローズな場所で議員がそれを言うのはおかしいと批判しています。
そのジャーナリストによると、議員は系図の話をパクっていると言うことです。でも議員は後日、自ら調査機関を使って調査していると言ってますし、その系図の話は小泉政権時代からあることで、議員も数年前にテレビ番組で言及している話でもあります。ジャーナリストはその系図を拡張して調べているのであって、果たしてパクリって言えるのだろうか? その反論かどうか知りませんがそういう経緯の話が出たら趣旨が違うとか言ってるんで、これまたもう言ってるロジックがさっぱりわかりません。趣旨が違うのはわかるとしても、パクリだと一方的に批判してた訳で、それについてはスルー? なんか失礼な感じ。
ブログを見てると、あの人はパクリだとか、あの人ならそんなことするのもわかるとか、ちょっと誹謗中傷がすぎないかと思うような内容ばかりでうんざりした。百田さんの韓国への謝罪本について、彼の本も参考文献として挙げられているけどもそれでも赦されないとか言ってる訳で、ならどうしたいんだろう?有本さんや松木さんに対してもだった。ブログには他にも対象者は探せばいるのだろう。 虎ノ門ニュースも内容が薄いから言論希薄化だとか言ってるのだが、ニュース番組ってそうなるのは仕方無いだろうに。一つの話題を何十時間も掘り下げる番組でも無い訳で。もうさっぱりわからん。百田さんが文献として示してるのだから、多少は売り上げに貢献しているとも思うんだけどな。他の作家の販売部数とは数も違うのだし。
にしても、ブログには拡散してくれみたい資料もあるのに、パクリ云々ってなんだかなあ。読んだ本の内容って、他の著者が触れたらいけんのか?出典記載してても。新発見ばかり書かんといかんのか? なんのための著作権なんだか。本ってキュレーション的な内容も求められるわけだしなぁ。
ちなみにこの記事とかですわ。
●超拡散宜しく《百田尚樹著『今こそ、韓国に謝ろう』を読んでビックリ仰天!》
転載フリーだけども条件は全文掲載なんだと。話題が飛んで関係ない文章もあるのに、なんやそりゃな条件やわ。
にしても、ちょっと酷く無いかな、マジで。筆者の意図とは違う意味でビックリ仰天しましたわ。他の記事にもチラホラと。これって保守って立場なの? なんか狭いなぁ。言葉が美しく無いわ。銭ゲバ保守とか言って批判するのって。そもそもズレはあるとはいえ、同じ方向へ向こうという人たちだと思うのだけど、間違いや疑問はもちろんやり取りすればいいけど、相手からすれば、「は?(ポカーン…)」な感じだと思うなぁ。
KAZUYAくんの水間さんのライン、なんか筋悪が議論してるような気がするんだよなぁ。この流れ、ちょっと酷さしか感じません。保守ビジネス的なことを批判もしてるみたいだけども、ではどれだけ批判対象者は儲けてるのだろう?て言うか出版する限りは誰もがそうなると思うんだが。それにそのブログ自体にも色々とキャッシュポイントがあるのだが。うーむ。
百田さんの日本国紀も批判してるが、小説家が専門家でも無いのにでかい顔すんな的な感じで述べてた。(表現はこうでは無いけどもニュアンスとして。どの記事か振り返るのも不快なので記事自体にはここでは触れません。上記リンクのブログから探してください)副読本も自分のと同じ内容だが浅いとか、なんかもうどうでもいい批判。一般向けの、しかも対談本ならそうなるだろうに。百田歴史本を批判してる人は私は的外れだと思うんだよな、記述内容の正確さ云々は置いておくとして。百田さんから言わせたら「なら、お前が通史を書けよ。わしの仕事じゃ本来無いわ」とか言う感じだと思う。副読本を読んでそう思った。子供たちが日本の歴史って面白いって思えるようなものを歴史家が教科書に書いてこなかったことに対しての一つの試みだろうし。そこが抜けてる批判多すぎ。
これ、きちんとブログとして書こうかなとか思ったりもしますが、もうなんか不快なものしか感じ無いのでやめとこ。異論、反論のダイアローグになってるならまだいいけど、もう不快。ただただ不快。違うもの見ようって感じ。
著作をパクられないことが大切なのか? 日本をどうにか守りたいことが大切なのか? どっちなんだよ、その「保守」ってのは。探しました自慢ブログ、探しました自慢書籍。そういうことなんかな。資料としての利用価値無いじゃん。使用に制限がかかるって意味でね。にしても、美しくないわぁ。保守って美しくないものなのかなぁ。彼の触れている内容で百田さんなどをパクリだと言ってるものの中には、同じ問題を彼よりももっと以前から指摘しているブログや書籍も探すと出てくるんだけどなぁ。
ちなみに、皇室の皇位継承に関する話題は谷田川惣さんと倉山満さんの論説が一番しっくりしてます。マジで勉強しないといけないなと思いました。
ああ、そういえばこんなツイートを確認しました。
続き)
女性宮家の議論が出てくるずっと前から(私の知る限り2006年から)青山さんは「父系・母系」という言葉を推奨しています。https://t.co/JQzcTiNI9o— くっくり@六四天安門事件 (@boyakuri) 2019年5月10日
ほんま無茶苦茶だな、水間さんって。ジャーナリスト失格やと思う。著書などの成果物に対してはいい仕事をしているのだとは理解と評価はしたいが、ブログで語られている他者への言及については全く評価に値しない。
あと、KAZUYAくんの最初の指摘。その指摘分はかなり切り取りされていて文脈無視の部分もあるようです。ネットには検証している人もいます。彼の是々非々という議論もちょっと無茶苦茶かもしれませんね。お粗末です。