サッカーのキック力に繋がる足の筋力の動きを感じてみる




サッカーのキック力がある人と無い人とでは、足の力の使いどころが違っている。また、助走を長くして走力のスピードを生かしてキック力に繋げようとするのはちょっと筋が違うのではないかとと下記の記事で書きました。

https://soccer-as-kick.com/how-to-put-the-power-of-kicking-foot-in-soccer/

助走の長さは関係なく、蹴り足の振り下ろす時の瞬間的な力を生かすことを意識しないといけないということなのですが、そこで足の前後の動きについて力の入り方の違いを感じて欲しいと述べました。

これは、サッカーのキック力に繋がる筋力の動きの感じ方なのですが、もう一つ足の動きについて確認して欲しいものがありますので、ここではそれについて私の持論を説明してみましょう。

足に力を感じる動きはどっち?

先に挙げた記事の中で「足の前後の動きについて力の入り方の違い」について触れました。

その足の動きの力の感じ方の図を再度示してみます。

 

足の前後の動きで、蹴り足を後ろから振り下ろす時の力と、足を前に蹴り上げる時の前に押し出す動きでの力とでは、足を振り下ろす方が楽だということでした。

同じように力を感じる動きをもう一つ挙げてみます。

今度は両足を開いて立ち、軸足を動かさずに蹴り足の方を横に動かしてみましょう。

これは上から見た図です。

 

図のように蹴り足の方を左右に開いたり閉じたりしてみましょう。

後ろから姿全体を見るとこんな感じに動かすことになります。

 

蹴り足の方を左右に開く動きと閉じる動きです。

素早く開いてみる。素早く閉じてみる。そんな動きを繰り返してみて足の感覚を感じてみてください。

断然、足を閉じる方の動きが楽だと思います。こちらも前に述べた足を振り下ろす動きと同じ印象だと思うのですが、どうでしょうか。

サッカーボールを足で弾いてみる

この動きを感じることができたら、試しに足元のちょっと前にサッカーボールを置いてみて、内側から開く動きでボールを足で弾いてみてください。

そして今度は、足を外側から内側に閉じる動きで足元のボールを弾いてみてください。

どちらがボールを強く足で打つことができるか感じることができると思います。

外側から内側に閉じる動きでは無いでしょうか。足をクロスするような形になると思います。

この力の入り方がボールを強く蹴るための足の筋力の動きと考えてみてはどうでしょう?

サッカーのキック力はこの感覚だと思います。

この動きで実際にボールを蹴るには?

この外側に大きく開いた足を内側へ引き寄せる動きがキック力に繋がる感覚なのですが、実際にどうやって蹴る練習をしてみるのがいいでしょうか?

私は、センタリングを上げるキックのイメージが丁度いいと思っています。

サイドラインに沿うようにボールをドリブルなどして転がし、ゴールライン際のところでセンタリングを蹴り込みます。

このとき、軸足をゴールの方に向けて踏み込みますから自然と蹴り足が大きく外側に円を描くことになり、あとは蹴り足を振り下ろす(振り回す)ように、かつ、軸足の方の内側に引き寄せるようにボール目掛けて振り切るわけです。

別にセンタリングでなくてもいいです。ゴールラインと並行しているペナルティエリアのライン上に外から内側にボールを転がすなりドリブルなりして、そこからゴール目掛けてシュートを打つなどですね。

こんなイメージです。

 

これで結構いいキックの練習になると思います。

まとめ

振り上げた蹴り足が降りてくる力をボールにぶつけるために力を使う。そういう感じだけです。今回の左右に開閉する動き、前の前後の動き。どちらも力を入れやすい体の動きが感じられると思います。

それをセンタリングのような動きをすることで、体の回転も使うことができますから、キックの練習になると思います。

まずは一回、力の入れやすい足の動きを確認して、ボールを蹴ってみてください。股関節の動きと言ってもいいかもしれません。ボールを蹴る前にキックは決まっているという感覚がわかるのではないかなと思います。

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