プログラミングの超初心者にとって、何か調べようとして公式ページにあるマニュアルを調べてみたら、どう見たらいいのかわからなくて頭が混乱するってことはありませんか?
「公式マニュアルに詳しく書かれているのでよく読みましょう」みたいなことが書かれたweb上の記事を見ていて、そこから公式ページに飛んでしっかり勉強しようとじっくり該当ページを眺めていくわけですが、その瞬間に挫折してしまいそうになります。
プログラミング初心者は、おそらくPHPプログラムをとっかかりとして学ぶ人も多いと思うので、PHP言語を例にどういう状況になってしまっているのか、そしてその対処のコツを述べていきたいと思います。あえて眺め方というタイトルにしました。
公式マニュアルを見て挫折する
初心者は入門書などは一度は見ていると思います。その本で書かれている関数などはそれなりにはわかるレベル。
そして、ちょっと応用・発展していこうとして、入門書には詳しく書かれていなかった知らない関数や使い方のよくわからない関数が出てきたりすると、「公式ページを活用しましょう」といったアドバイスを受けるわけです。
そして公式マニュアルを調べるわけです。PHP言語のマニュアルは日本語化されているので、そのあたりはありがたいところもあります。さて、どう調べるか。
では、sort関数(配列をソートする)を例にやってみましょう。
公式サイトのサイト内検索ボックスに「sort」と入力して検索します。
すると、sort関数の解説ページが表示されるわけですが、つまづきはこの該当ページを見た瞬間に起こるのではないでしょうか。
説明欄に関数がこう表示されています。
bool sort ( array &$array [, int $sort_flags = SORT_REGULAR ] )
「なんか、長っ!」
詳しい人にとってはなんてことない記述なのですが、この書き方が初心者の心を圧迫するわけです。
「本で説明されてるような書き方じゃないやん?」
入門書には、先頭にboolとか書いてなかったり、[]の部分などがなかったり、変数名を日本語で書かれたりして、簡単に使う時くらいの書き方をして見やすくしてありますからね。
一方この公式マニュアルは、すべての定義を盛り込んで書かれているのでごちゃごちゃしています。
この続きにはパラメーターなどが解説してあるわけですが、全てを説明しているので自分が何を必要としているのかがわからなくなる。
定義から読んでいって挫折して、「ああ、プログラミングって面倒臭い」となって凹んでしまったりする人も多いでしょう。
初心者はこうしてギブアップしてしまうんじゃないでしょうか。
初心者はまずここを眺めよ!
ここで初心者がやらないといけないことは、ページを下にスクロールすることです。
上の方は気にしない。
スクロールすると、この関数を使った「例」がでてきます。
そうです。初心者は、上のごちゃごちゃしてるところは「この関数で良さそうだよなぁ」くらいで眺めたら、すぐにページ下にスクロールして、具体的な「例」を見た方がいいのです。
コードの例はこうあります。
<?php $fruits = array("lemon", "orange", "banana", "apple"); sort($fruits); foreach ($fruits as $key => $val) { echo "fruits[" . $key . "] = " . $val . "\n"; } ?>
こういう具体例を見ると、入門書で学んだ時と同じような感覚でとっつきやすくなりませんか?
そして上の出力例がこうなります。
fruits[0] = apple fruits[1] = banana fruits[2] = lemon fruits[3] = orange
こう書かれているのを見れば、自分が何を調べようとしていたのかがわかりますよね。理解もしやすい。
もちろん、基本的なPHP言語の知識を入門書に一度触れているというのが前提ですけど、こういうマニュアルの見方ならば何とか理解できそうだと思うのです。
まとめ
公式マニュアルの関数の定義はじっくり見ずに、ページをスクロールして例を見る。これに限ります。
具体的な例がたくさんあるので、まさに入門書を読んで学んだ時のような感覚に戻ります。
目的の関数を調べたかったら、例を見ましょう。それだけでほぼ解決の糸口が見つかるのではないですかね。慣れてきたらごちゃごちゃしたところを見る。
そんな感じでいいと思いますが、どうでしょうかね?
とりえず前に進むために…
間違ってたら勘弁な!