「もんげーバナナ」は甘さも価格ももんげー話題の国産バナナ




すごいバナナがあるらしい。

普通のバナナよりも価格は高いが、とても甘くて皮ごと食べることもできるくらい美味しいらしい。

その名は「もんげーバナナ」である。

妖怪ウォッチのコマさんの「もんげー!もんげー!」のセリフを連想した人もいるでしょう。「もんげー」は岡山弁です。岡山のバナナの話題ということになります。

岡山といえばマスカット?白桃?

岡山の特産であるマスカット。この正式な名称を知っていますか?

日本で「マスカット」といえば、「マスカット・オブ・アレキサンドリア」のことを言います。原産地は北アフリカで、エジプトのアレキサンドリア港から地中海各地に広がり、「ブドウの女王」の異名を持ちます。

日本では兵庫県に最初に植えられたようですが、気候の合う岡山で栽培されるようになってからは、そのほとんどが岡山で生産されています。

以前、テレビで「マスカット」のことを正式名称の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」と呼べる人は全国で少なく、岡山県民はきちんと言える人が多いという調査をやっていました。

品種改良したものとして、シャインマスカット、桃太郎ぶどうなどがあります。これらは種がなく、皮ごと食べることができるのが特徴です。気軽に食べやすいのですが、マスカット・オブ・アレキサンドリアに比べると、少し香りが低い印象です。ちなみに「桃太郎ぶどう」は岡山県桃太郎ぶどう生産組合にて商標登録されたブランド名です。

ついでに、岡山にはもう一つ、マスカットスタジアムの愛称を持つ野球場があります。岡山らしいネーミング。年に数試合プロ野球も開催され、プロ野球のキャンプ地として利用されることもあります。

そしてもう一つ、岡山のフルーツといえば、マスカットと双璧をなすのが桃。桃太郎の国ならではの果物です。その中でも白桃は有名ですね。

白桃は岡山県で発見された品種で、清水白桃、浅間白桃などがあり、大玉で高級品として扱われています。

岡山駅の駅前に桃太郎の像があるのもわかる気がします。

岡山に、もんげーバナナの登場!

「もんげー」でわかる人もいると思いますが、「もんげーバナナ」とは岡山県で売っているバナナなのである。なんと国産バナナなのだ。マスカット、桃の岡山に新たなスターの登場なのです。

岡山県といえば瀬戸内海。でも、バナナは熱帯地方で栽培されているフルーツなので、普通は日本で栽培することはとても難しい。確かTOKIOのDASH村でも温室を作ったりしてとても苦労していたシーンも放送されていましたね。

そんなバナナを岡山県の笠岡で農業を営む田中節三さんが20年の研究の末に生み出したのである。

なぜバナナなのかというと、バナナを純粋に好きで食べたいからというもの。昔はバナナは病気をした時くらいにお見舞いいただいて食べることしかできないくらいの貴重な果物だったということくらいは聞いたことがある人もいるでしょう。うちの親もそんな話をしていました。田中さんもそんな時期に育った方で、バナナへの思いもそこからきているということだそうだ。

ちなみにこの田中さんは農業経験ゼロのところからバナナ栽培を始めたというのだから凄い。氷点下にまで気温が下がることがある岡山ではバナナの栽培は難しいのですが、そこを自力で突破したということなのだ。経験ゼロからの突破。凄いです。

日本でのバナナ栽培は難しいのだが…

田中さんは、南国のバナナををどうしても岡山で育てたいという思いに研究を重ねます。

ヒントとなったのは、氷河期の化石にシダ植物が綺麗に残っているものを見た時のこと。「バナナだって氷河期を生き抜いて来た植物だ」という理由で、一度苗を凍らせみれば、氷点下にまで気温が下がる地域でも実をつけるかもしれない。そうやって栽培してみれば日本でもバナナが実るのではないか、と思って苗を凍らせ続けて研究を重ねたそうだ。

ちなみに、このあたりのゼロからのスタートってギターで有名なフジゲンの会長の横内祐一郎氏のエピソードを彷彿とさせます。横内氏も若いころ、乳牛の乳の出をどうしたら増やすことができるか悩み、洋書の専門書を取り寄せて英語が苦手にも関わらず自力で研究し、ついには乳牛のコンテストで日本一になったという話があります。

ゼロからスタートする人の凄さですね。

もんげーバナナの糖度と価格にビックリ!

話をバナナに戻すと、その完成した「もんげーバナナ」の糖度はなんと25度。一般的なバナナと比べると少しふっくらとしか感じ。皮も薄いので皮ごと食べられるというバナナなのです。ちなみに無農薬栽培です。

甘さも破格なら価格も破格です。なんと1本648円もします。

「そんなバナナ〜」という声も聞こえてきそうなくらいのビックリ価格にも関わらず、お店では大人気。高級スイーツ店からも引き合いがあるそうです。

新パナマ病の心配は?

バナナといえば台湾やフィリピンが有名ですが、「新パナマ病」という病原菌の被害で全滅するほどの大打撃を受けたという話題も近年ありました。

でもこの「もんげーバナナ」の成る日本の気候では、その病原菌は生きることができないということなので、その点においても心配なし。これまで東南アジアの地域から輸入していたバナナを、今度は日本から輸出しようという思いもあるそうです。

「もんげーバナナ」はどこで売っている?

現在のところ「もんげーバナナ」は岡山市北区の天満屋で1本648円で売っているそうです。岡山高島屋でも数量限定で1本972円で販売。

通信販売は今は行っていないので、岡山に立ち寄ることがある方はぜひ狙ってみてください。

この話題、TBSのあさチャン!でもやっていて、テレビを見ながらその価格にぼっけービックリしましたよ。

(ちなみにヘッダーのバナナの画像は「もんげーバナナ」ではありません。まだ食べたことありませんorz)

(2018年6月22日 追記)

最近もんげーバナナを話題にするテレビ番組も増えてる感じですね。

どうやら、もんげーバナナの物語が本になるようです。2018年7月24日に発売のようです。

田中節三『奇跡のバナナ』