目標を達成するにはどうすればいい?やればいい?
そんなことはわかってるのだけど、やり抜けないのが人の弱さというものでしょう。
そんな目標達成に役立つと言われている本もたくさん出ていますが、ベスト・オブ・ベストというべき本はこの1冊だろうと思いました。
やり抜く人の9つの習慣
ハイディ・グラント・ハルバーソン著『やり抜く人の9つの習慣』
目標達成に必要なことを9つの項目で解説しています。
- 目標に具体性を与える
- 目標達成への行動計画をつくる
- 目標までの距離を意識する
- 現実的楽観主義者になる
- 「成長すること」に集中する
- 「やり抜く力」を持つ
- 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
- 自分を追い込まない
- 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
とまあ、この9項目だけ見たらどこかで見たような内容であることも確かです。項目6の「やり抜く力」っていうものは、最近よく読まれている本のGRITなどでも扱われている内容ですね。
いや、それでいいのですよ。この本のどこがいいのかと感じたのは、その凝縮感です。
全120ページしか無いとてこコンパクトにまとめられた本なんですよね。
目標達成の技術を扱った本はだいたいが心理学の分析などを元にしたものが多いでしょう。根拠を示すために実験結果や統計などを駆使して解説されるために、とても濃い内容になるので納得する面もあってとても面白く読めます。この本なんかもそういった部類に入りますかね。
ただし、本によっては結構な量となってしまって、勉強になったけどもどうやるのがよかったのだったかな?という感覚になることをしばしば。
なかなか実行に移すまでのエッセンスを取り出すには難しい面がありました。センスの良い人はそこからササッとつまめるのでしょうけどね。それができないから目標達成が難しかったりするわけです。
実行に移すためのエッセンスが凝縮
ですが、この本はそのエッセンスだけを抽出された非常に濃い本です。薄いですから何度も読めますし、その一つの項目だけを復習しようと思ったらアッと言う間です。
これは目標達成に悩む人のための本ですよ。読んですぐ実行に移せるわけです。読むのに時間がかかってしまって、その目標達成とはどういうものか悩んでしまっていては本末転倒です。
もしこの手の本を色々と読んだことがある人にとっては、内容的には「あ、あれだね」と思うことばかりだと思いますが、その元に書かれた本をじっくり読み直して復習する手間が省けます。
それに具体的にこうしろと言うポイントがすぐに理解できる内容ですので、やるべきことがなんなのか明らかになっています。
「やり抜く」ことを学ぶのですから、すぐに「やり抜く行動」に移れなければいけません。それを手助けしてくれるのがまさにこの本です。
if-thenプランニングだけでも価値がある
本で扱われている if-thenプランニングなんかまさにすぐ使えますよね。目標設定の予定を立てる時は「◯◯をする」というのではなく、「△△になったら◯◯をする」という形にすれば実行力が増すと言うものです。
実際予定を組む時にこれを意識すると、やっぱり達成確率が違いますよ。その状況(ここでは△△)になったら意識できるんですよね。
この方法を知っただけでも、この本の価値は十分ありました。
そういった目標達成に必要な仕掛けを9つコンパクトにまとめてくれています。こういうものはさっさと読んで実行に組み込んで自分の筋肉にした。そういう1冊ですね。