寒くなった日本にはこたつが一番! こたつはいつ出すのがいいの?




日本では寒くなったらやっぱりこたつですよね。ヒーターなどもいいですけど、やっぱりこたつで寝るのは気持ちがいいですよね。(健康上、体にはあまりよくなさそうですが…)

このこたつ、気温が下がって肌寒くなったらいつ出して使ってもいいのが現代日本ということでしょうけども、伝統的には出す日が決まっていたのって知ってました?まるで服に衣替えがあるのと似ていますね。こたつはいつ出すのが良いとなっていたのでしょう?

江戸の火事の原因はこたつ?

旧暦の10月は冬が始まる月とされています。ちなみに旧暦の1月から3月は春、4月から6月が夏、7月から9月が秋、10月から12月が冬となっています。現代の季節感とはズレますが、テレビのニュースなどの天気予報で「暦の上では今日から・・・」といったアナウンスにもその名残がありますね。

昔の家の暖房器具といえば、囲炉裏を思い浮かべる人も多いと思いますが、江戸時代は農家や船宿くらいにしか囲炉裏はありませんでした。多くの家はすきま風が吹き込むので、家の中では厚着をして火鉢かこたつで暖まって寒さをしのぐというのが一般的でした。

江戸の町は木造家屋で狭く、長屋などが密集して建っていました。「火事と喧嘩は江戸の花」という言葉もありますが、江戸は火災が頻繁に発生し、燃え広がりやすくて大火事になることが頻繁に起こりました。

そんな住環境であったので、江戸では火を出したものは重罪とされ、庶民にとっては火事がとても大きな恐怖の対象となっていました。

こたつを出す日の意味

陰陽五行説に寄れば、「亥」は水に当たるものとされており、火災から逃れられるという信仰がありました。そのため江戸の庶民の間では、亥の月である旧暦10月の亥の日に火事に巻き込まれないようにと願いを込めて、その年に初めてこたつや火鉢を出すという習慣が生まれました。

近松門左衛門の『心中天綱島』に「十月中の亥の子に、こたつ開けた祝議とて」ともあるくらいです。

終わりに

こたつを出す日は、季節の暦を根拠にしたものかと思いましたが、それよりも火事に対する恐れからくる祈りに起源があったのですね。

今はそんな風習からこたつを出す家庭は少ないかもしれませんが、今での寝タバコや暖房器具の使い方のまずさを原因として、火事が発生してニュースになることもあります。今年は火事に気をつけるということを意識して、こたつを出してみるのもいいのではないでしょうか。

火の用心、火の用心。