保険でお祝い金が貰えるのって嬉しい? 保険は貯蓄でもなく損得でも無い。




保険に入るとやっぱり保障を受けるようなことが無いなら保険料を支払うだけでちょっと損した気分になるのではないでしょうか?そう感じている人も多いですよね。

もちろん、万が一のための保険なのでそう感じるのは筋違いの話ではあります。

でも、お祝い金のついた保険だと、ちょっとお得感がありますね。

これ、どうなのでしょう?

お祝い金付きの保険とは

保険には「お祝い金」が給付されるものがあります。「無事故ボーナス」であるとか「健康祝い金」といったタイプの給付金がついている保険です。

このタイプの保険のパターンを簡単に示すと、保障を受けない、つまり保険金を受け取るような出来事が無かった場合に、3年であるとか5年であるとかの一定の期間を経過すると、ある程度まとまったお金が支払われるというものです。

掛け捨て保険のように保険料を支払うだけで終わってしまうと、保障を受けることが無いために損をしたような感覚になりますが、このタイプの保険はお祝い金が貰えるので、こういった損した感覚を抑えることができます。

ちょっとしたお得感が生まれるわけですね。

お祝い金はお得?

でも、これは保険会社によるちょっとした心理テクニックみたいなものです。

保険に入ることへの抵抗、つまり支払うだけで損をするのでは無いかという心理を回避させるための保険商品の設計と謳い文句と言ってもいいでしょう。

ですから「お得」だと考えるのは間違いです。もともと保険料にお祝い金の相当額が上乗せされて支払っているので、それまでに自分が支払った保険料の一部が積み立てられたものが戻ってきているだけという形でしかありません。

ほとんどがお祝い金付きの保険と普通の保険の保険料の差額の違いでしか無いという訳です。

ライフスタイルに応じた保険選びが重要

学資保険も同じタイプの保険と考えていいですが、こちらは子供の入学時期にまとまったお金が必要になるので、その資金を準備しておくという意味では利用する価値もあるでしょう。

ただし、中学、高校、大学入学といったイベントごとでの満期支払いは、運用による戻りの率が低くなるということは頭に入れておくべきでしょう。

どうあれライフスタイルに合わせて保険を選ぶことが大切です。

掛け捨てではない保険

保険は保障を利用することが無いと損をすることになると感じるのは当然でしょう。そこが保険というものだから仕方ないかもしれません。特に掛け捨て保険はそうですね。

もちろん、それで安心を買っているわけなのですが。

そんな保険は損をするのでは無いかという感覚を払拭するのではないかと考えさせるのが「掛け捨てではありません」という宣伝文句の保険です。これは支払った保険料が解約時や満期の時期に戻ってくる仕組みの保険です。

保険料が戻ってくるなら、同じ支払うならそっちの方がいい。貯蓄だと思って保険料を支払うなら損にはならない。そんな感覚でこの保険を活用している人も多いでしょう。

保険には貯蓄機能もありますが、貯蓄目的で選ぶ場合には気をつけなければならないポイントがありますので注意しましょう。

中途解約は元本割れする可能性

貯蓄型の保険は中途解約をすると元本割れをする可能性があります。

契約してすぐに解約してしまうと支払った保険料の7割とか8割くらいしか戻ってこない場合があります。早期解約する可能性がある場合には注意が必要です。元本割れする期間と割合をチェックしておきましょう。

元本割れする理由は、支払った保険料のから保険会社が経費や手数料を先に差し引くからです。この手の保険はここから長期運用することで満期時に支払った保険料と同額以上の払い戻しができる仕組みになっています。それに保険ですから、保障部分は当然差し引かれています。

貯蓄目的に保険を考えると

中途解約した時に元本割れするデメリットを考えると、貯蓄目的で保険を利用することの魅力は低下してしまいます。掛け捨てタイプよりも保険料が高いということも注意が必要です。

そもそも保険はやはり保険です。保険を損得で考えるのは、スタート地点で間違っているのではないでしょうか。

貯蓄目的として単なる金利水準で選ぶのであれば、銀行の短期定期預金や個人向け国債を考えた方がトクな場合もあります。こういった金融商品でも当初は元本割れするものもありますが、保険商品の場合よりも短期間で終わります。

保険商品の予定利率と銀行の預金金利は同じではありません。予定利率は保険会社が保険料から経費などを差し引いた後の金額の運用利率のことです。ですから支払った総額にかかる銀行金利とは異なる訳です。保険会社のいう最低保証予定利率はどういうものか確認しておく必要があります。

バブル経済のころの保険商品はとても魅力的なものがありました。保険を通じて長期運用すると満期時に倍以上になって戻ってくるというような商品もあり、かなり話題になって資産の運用先として保険も一つの選択肢である時代もありました。

ところが、現在のような低金利時代では、長期運用をしてもバブル時代のような大きなリターンを得ることは不可能です。しかも低金利で固定されてしまうと、将来インフレが起こった場合にヘッジすることができず、実質的に目減りするような状況にもなりかねません。

保険は損得ではない

保険は保険です。

損得を考えて保険に加入するものではありません。

退職金などのまとまったお金を資産形成を狙う目的で保険商品に使ってしまうのは、正しいやり方ではないと考えた方が無難ですね。