「海賊とよばれた男」は小説に限る。だが映画版には罪はない

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先日、映画版の「海賊とよばれた男」をDVDで見ました。

感想としては、いい出来なんだけどちょっとなぁ…というのが正直な気持ちです。

「永遠のゼロ」との出会い

百田尚樹さんの小説は『永遠のゼロ』とこの『海賊とよばれた男』を買って読みました。いずれも映画化する前のことです。

「永遠のゼロ」はまだ出版されて間もないころ、百田尚樹さんがこんなに知られる前に買って読みました。当時やってた深夜ラジオで「探偵ナイトスクープの放送作家が小説を書いたのだけど、これがメチャメチャ面白いからぜひ読んでみて!」と言ってたのがきっかけです。(ラジオ番組は大阪朝日放送の「サイキック青年団」で、北野誠さんが紹介してましたね。その番組は業界のタブーに触れたのか終了となってしまいました。とても面白かったので今での残念です)

実は本は読んでも小説が嫌いな私としては、途中で読まなくなるだろうと思っていました。でも、読み始めたら寝ずに読み終えてしまったのです。すごく泣きました。

出光佐三という気になってた経営者を扱った小説

そんな作品でしたから、百田さんの「海賊」も同じ匂いがして、とても期待して読んだんですよね。

「海賊とよばれた男」のモデルは出光興産の創業者の出光佐三。この名前は経営コンサルタントの石原明さんの口からよく出ていて、『評伝 出光佐三』という本を強く勧めていました。当時は絶版だったのですが今は手に入りますのでぜひ読んで欲しいですね。

なんというか、こんな日本人が本当にいるんだなというのが実感なんですよね。魂が震えてくるというか、日本を作ってきたのはこんな人たちなんだなと思えてくるわけです。

出光佐三(映画では國岡鐵造)の戦いを見ていると、現在政界で話題になっている加計学園問題で文科省による官僚支配、岩盤規制にどう穴を開けて行くのかというシーンが重なってきますよ。ちなみに私は、今回の加計学園問題は全く問題が無いという理解です。単に文科省の無能による言い訳を倒閣運動に使っているとしか思えません。

おっと、話がかなりそれました。

百田尚樹原作の映画のどうにもできない唯一の弱点

ストーリー的なところはぜひ小説を読んでもらいたいのですが、この映画、とても残念なのです。

百田尚樹さんの映画に感じることなんですよね。「永遠のゼロ」の時もそうでした。

この作品、もちろんよくできた映画になってると思います。別に不満らしい不満は無いのです。ただ一点を除いて。

「海賊とよばれた男」「永遠のゼロ」の映画について、唯一の残念なところは、時間が短いという点、これに尽きます。というか、百田さんの作品を2時間前後の映画に納めるのはとても難しいと思うのです。

小説で感じる微妙な部分をじっくり味わうべきところが、カットされていたり、サラッと流されていたり。短い時間に納めないといけないから仕方ないのですけど、本当、出光佐三の苦労と凄さをもっと味わって欲しいという感じになってしまうんですよね。

ですから映画だけ見た人はぜひ小説を読んで欲しいのです。

映画では味わえないエピソードが詰まった百田尚樹作品

映画でも触れられていますが、日田重太郎からの資金援助の話はもっとじっくりやって欲しかったですし、日章丸のエピソードはイラン側の話ももっとあって欲しかった。

徳山製油所の建設時の米国の技術者がとても無理と考えた期間で出光はあっという間に竣工まで持って言ったこと、しかもコンビナートには近代設備の立ち並ぶ世界に緑が溢れているという話など、心が熱くなるエピソードがいっぱいなんですよね。(忘れてしまってるものもあるので、また読み返したくなりました)

そう言えば、「永遠のゼロ」を読んだ人ならわかるシーンも「海賊とよばれた男」には盛り込まれていますね。

長編ドラマで見たい作品

だから私は、NHKの大河ドラマのような連続枠でじっくり見てみたいのです。百田さんの作品はそんな作品だと感じています。どこかの局、やってくれないかな。

映画、よかったんです。マジで。小説が長すぎるのです(笑)

だから、これは映画側というよりも百田さんに問題があるのだと思います(笑)

最後は出光佐三の言葉で締めておきましょう。

「愚痴をやめよ。世界無比の三千年の歴史を見直せ。そして今から建設にかかれ」

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